■ ■ ■ 罪と罰 ■


あとがき

おはようございます、こんにちは、こんばんわ。はるきです(^^

ここまで読んで下さってる方がいったい何人いるのか謎ですな(笑)
でもあとがきなんて書いてみる。
あとがきっていうか、ネタばらしというか。
SS読み終わった人は読んでいただくと幸い。まだの人は、そっちを先に読んでください(CM(笑))

それはともかくとして、今回参ったこと。
宮古と咲夜。動かん(爆)
なんてキーポイントなキャラつくってしまったのでしょう。うまく動いてくれなくて。
結果的には、『宮古』が『咲夜』を喰らって化けて雪音に近づき、ファムナス氏が対峙したのは『宮古のヒトガタ』という風になりましたが。
そこに行き着くまでに、いくつか案がありました。
その辺ネタばらししてみようかな。グリコのおまけみたいに。一粒で二度美味しいってか(違)

● その1:宮古と咲夜が仲間説。

実は、マザーは宮古ではなく咲夜であり、雪音に昔から思いを寄せていた彼女は、『殺す』という名目の元、宮古を従えヴィアレスへやってくる。
雪音を見つけた咲夜は、宮古がマザーであると告げ、彼に接近。ひそかに宮古と連絡を取り、雪音を連れ出す機会をうかがう。
……というもの。
この話には、咲夜の告白シーンがありました。
『本当に好きだったんです。でも、貴方は私など見てもくれなかった。
悔しかった、哀しかった。そして、憎らしかった。いっそ殺してしまえば私のものになると思った』
とかって。ストーカー的発想ですな。
咲夜に恋に狂った女になってほしかったのです。ところが、この話は書けない理由がありました。
単純にこれを書こうとすると、相当長くなる(激爆)
そして、下手すると18禁になりかねなかったのですネv(待て)
ほら、だって、なんたって主役が雪音だからさ(爆)

● その2:宮古、実は男でした説。

マザーが、その名が表すように『女性しか継げないもの』だということに、宮古は納得いかない。
『自分ほどの実力ならば、女性でさえあればトップは貰ったも同然なのに』
そう思った宮古は女性に扮し、その座を手中におさめる。
そして力におぼれた宮古は『壊れ』、咲夜を喰らい、さらに力を増幅しようと試みる。
逃げる咲夜は、昔を思い出し雪音の元へと駆け込む――
……って話。
この話にはムリがあった。書こうと思えば書けない事もないが、ギャグになりかねない。
意外性もあるだろうが、話的になんか無理(笑)
『……アイツ、男だからな』
雪音は少々疲れた顔をして、咲夜にそう告げた。
――てのも、まあ、アリかなとは思ったんですがねえ。この時は相当煮詰まってたと見たね、わたしゃ(爆)

そんなわけで、最後に候補としてあがったのが、『咲夜=宮古なのですね説』だったのデス。
この話に関しては、実は雪音が暗殺者やってた時代からの時代背景があるのですが。
咲夜とかね。やっぱ、雪音のこと好きなのには変わらんし。
でもそこまで書くとやっぱり長くなるし、とにもかくにも、私にはまず書きたいセリフがあったし。
そんなわけで、最終結果はああなりました。
そして宮古に言わせたかったセリフも言わせられて、よかったな、と。
5の『貴方が雪音である限り〜』ってヤツ。言わせたかったのですよ。次ページの雪音の『呼ばないでくれ』につなげるために!(笑)

この『呼ばないでくれ』が書きたいがために、今回シリアスで書こうと思ったと言っても過言じゃないですな。
普段馬鹿でおちゃらけてるが故に、『カッコよさ』からかけ離れている雪音ですが、彼にはあんなんでも悲しみも怒りもちゃんとあるのです。
昔人を殺してきたという後ろめたさから、サングラスで瞳を隠し、消えない十字架の痣も自分が犯してきたことの罰だと思いながら、いつも隠してます。
もう人殺しはしたくないし、戦いたくない。
身体を動かすという意味での闘いならやるし、そういうのは好きだけど、だけどギリギリの闘いはもう沢山だ。
――と、頭で思っていながらも、本当は自分はそういうことが好きなんじゃないかとか、人を殺すのに今飢えてるんじゃないかとか、いつもどこかで悩んでる。
そんな雪音を書きたかったのです。
死ぬことよりも、誰かを殺すことのほうが恐い。だけど、ギリギリの闘いならば殺さねば殺される。
一度動き出したら止められないのはわかっているから、自分でその枷を付ける。ジレンマ。
それが今回の目標でした。本気で本当の雪音っての。
それを引き出してくれるのが、この宮古であり、そして紗希ちゃん。
雪音にとっての精神的な支えは紗希ちゃんなのですね。
だから『呼ばないでくれ』なんです。
『雪音である限り』人を殺すというのなら、せめて君には『雪音』と呼んでほしくない。
だから、紗希。呼ばないでくれ。今は。今だけは、その名で呼ばないでくれ。
――と、こういうわけ。
って、いちいち解説つけなきゃ分からないような文章書く私は、まだまだダメデスな(遠い目)
これ、分かってくれるヒトいるかしら、いたら連絡ください(爆)

そして今回出演いただいた二人のキャラ。
ファムナス氏と紗希ちゃん。この二人のおかげで話が随分よくなりました(^^
ファムナス氏はとにかくカッコよく、そして天然に(笑)、紗希ちゃんは精神的に強く、そして可愛く書いたつもりですが、どうなのでしょう。
ろどさん、仙戯さん、校正なんてさせてごめん(爆)
いきなり6ファイルも送りつけんなって感じもするが、そんなもんは黙殺ネっv(待て)
でも、やっぱり他人様のキャラって、そのキャラの『親』でしか判らないこともあると思うから。
これからもし、また別のキャラでも使うことがあれば、その『親』の方に校正やらせることになるでしょう(爆)
そのときがあったらよろしくお願いしますデス(>_<)

さて。
書いた書いた。よくもまあ、あとがきでここまで書いたよ。
そんなわけであとがきこの辺で終わりです。
あとがきっちゅーか、もはや解説やんけ。(何故河内弁(爆))

んでは、またSS書くことがあったら読んでいただければ幸いです〜(^^
それでわっ♪


■ すぺしゃる さんくす * 仙戯さん&ろどさん ■


2000/06/25 はるき

あとがき