2002年11月14日

大福祭

ワハハ本舗の全体公演を観に行った。
 久本雅美や柴田理恵といった今やTVで超売れっ子のメンバーが勢揃い。よくぞ、長崎などという「一地方」に来てくれたものだと感謝感謝。

 昔、日テレ系で「タモリの今夜は最高!」という番組があり、この中にワハハのメンバーが出演していた。
 番組の中では、いわゆるドリフだとか、欽ちゃんなどといったメジャーなコントの笑いとは、一風変わった『クラブ芸』のような笑いが提供されていた。確か私が中学高校時代の番組だったと思うが、どこか酒やタバコの匂いのする「大人の笑い」だなぁと感じていた。

 ワハハのメンバーが出るようになったのは、この番組のかなり後の時期だったと思うが、久本の「女を捨てた」独特の芸風を憶えている。
 いわゆる『下のネタ』を女性が発言するのは、大概の人が引いてしまうものだ。(あくまでも男性の視点で言ってますが…)
 観ている人が引かずに笑いにまで昇華するには、『言葉選び』での相当なテクニックが要るし、言っている人の『キャラクター』が大前提となる。
 もちろん、久本というタレントは、これを持ち合わせた人なのは言うまでもない。

 公演は、ワハハ本舗らしく、TVではお見せできません。放送できません。という内容。
 当然、それを見て不快に思う人もいるから、不特定多数が接するメディアには載らないということです。会場に足を運び、自分の目を叛けることなく見たという事は自らの意志です。それだけの覚悟をして観る必要があるということでしょう。

 私は、どちらかというと、いわゆる『芸』が好きなので、ちょっと苦手の笑いではありますがね。

 長くなりました。
 私の後ろに座っていた、中年男性。
 まるで、自宅でテレビを見るかのように、ずうーっと『思った通り』のことをベラベラベラベラ喋り倒している。
 以前ここでも書きましたが、笑いのライブでの『禁断のネタばらし』を平気で大声で喋っている。(こういう輩は決まって予想通りの落ちだと『ほぉらね』と呟く)

 これでも、充分にムカムカしているのに、ステージ上でメンバー数人が下ネタを披露している時に、彼はこう言った。

 「こいつらバカじゃ?」

 お前がバカじゃー。二度とくんな、アホ!家で独りでテレビでも見てろ!