2003年11月27日

むむ。なかなか難解じゃ・・

色んな視点で見るといろんな表情が見えてくる映画を観た。
ザ・ラストサムライ。
トムクルーズ主演の話題作です。

すんごく期待し過ぎて試写会に出かけた所為もあるのだろうけれど、私の肌にどこかあわなかった。

何か違和感が残ったんだなぁ。

つまり映画を見る人の視点の違いで、中身が違って見えるような気がするのです。
日本人が観るのか、アメリカ人が観るのか。

アメリカ人が作った明治初期の日本の侍。よくできてます。
フィクションだけれど、破綻してません。
史実からかけ離れすぎて目を覆いたくなるようなシーンもさほどありません。

そもそもアメリカ人が作った映画に、「やっぱ分かってないなぁ」などと呟きたくもないし、心底分かるはずもない。
『日本情緒』や『侍の世界』を期待したいのなら「たそがれ清兵衛」や黒澤作品を観ればいいと私は思うのです。

私の興味は、トムクルーズは「日本の何に惚れ」たのか。そして、それをどう描くのか?

ひょっとすると、アメリカ人は、あのストーリーや映像を通して、「武士道」を感じ、魅せられていくのかもしれません。
でも私には、いまいち理解できましぇん、というのが私の偽らざる気持ちなのでした。