釣行報告

NO.72 久し振りにマブナ釣りを堪能!!

 ゴールデンウイーク2日目の4日、相棒のキヨシ、そしてその相棒の丸ちゃんの3人で久し振りにマブナ釣りに出掛けた。

午前8時40分、地下鉄東西線の葛西駅でキヨシに拾って貰った。そして9時に丸ちゃんと合流、新中川に架かる一之江橋袂の『餌島』で赤虫とキジを買った。ここでは今でも赤虫の量り売りをしてくれる。3人分の餌代、赤虫&キジで800円也。

「さあ、何処へ行く」とキヨシ。「何処でもいいよ」と丸ちゃんと小生。東関東自動車道に入ると、GWの2日目にも関わらず上下線とも10数qの大渋滞。こんな時、キヨシも丸ちゃんも直ぐにW下道”に降りてしまう。2人とも運転が仕事のタクシードライバーである。兎に角、道には詳しい。

「それじゃ、まずは金江津水路、駄目だったら黒須新堀に行ってみよう」ということになった。どちらもここ10年程行っていない釣り場である。

金江津水路周辺の田んぼは殆んど田植えが終わり、水が張られていた。この時期なら周辺のホソや水路にも確実に水がある。金江津水路も満々と水を湛えていた。

「おっ、釣れた」。始めると直ぐにキヨシが10p程のマブナ(銀ブナ)を釣り上げた。ところが、その後は誰にもアタリすらない。「これだけ水の状態がいいのに何で喰わないのかいな」と言うことで、30分程で金江津水路に移動した。

途中、コンビニで弁当を買った。金江津水路は、潮来駅のすぐ近くを流れる両岸を雑草に覆われた幅6、7mの水路である。10年振りに訪れたが、周囲の景色も含めて全く変わっていなかった。

水路の脇で弁当を食べた。ウシガエルの鳴き声を聞きながら快晴の田園の中で食べる弁当の味は格別だ。これだけでも出掛けて来た甲斐があるというもの。

20、30mの間隔を開けて竿を出した。真ん中に入った小生のシモリウキが小さく動いた。すかさず合わせると、グンと重量感溢れる手応え。故・竿治師匠に作って貰った和竿が心配になる強烈な引き込みをいなしていると、キヨシが飛んで来て「取り込んでやろうか」と言いながら水面に姿を見せた25pを超える大型マブナを道糸を持って引き抜いてくれた。小生、タモを持たないので、このサイズが来ると辛い。

暫くして、またアタリがあり、今度は13p程のマブナが釣れて来た。しかし、このマブナ(銀ブナ)、尾が異常に長く切れ込みも深い。魚体は間違いなくマブナなのだが、尾は金魚のような感じだ。「Wサカナクン”に見せたいね」と丸ちゃん。自然界では色々なことが起こるのだ。もしかすると、どこぞから逃げた金魚とマブナの“愛の結晶”だったりして。

ここでは、小生以外の2人には全くアタリがなく、「よし、延方水路に行ってみよう。そこが駄目なら取って置きの場所に連れて行く」とキヨシ。1か月ほど前にキヨシと丸ちゃんで発見した釣り場があると言う。

延方水路では、丸ちゃんが大きなコイにハリを伸ばされ、小型のブラックバスを1尾釣っただけで、その取って置きの場所に向かった。

北浦に架かる3本(旧橋を入れれば4本)の橋の一つを渡り、北浦東岸に出た。その水路は幅3m足らずの小さな水路だったが、“活きた水”を満々と湛え、あちらこちらに水草が茂る実に雰囲気のいい釣り場だった。

3か所に分かれて竿を出したが、すぐにアタリが出始めた。一番上流側に入った小生には17、18pから20p級の良型が釣れ、下流側に入った2人には10〜15p級が釣れ出した。ポイントによってサイズが違うのも面白く、何処でもアタリが出て、実に面白い釣りが楽しめた。

北浦に直結しており、秋には小ブナの数釣り、冬にはタナゴ釣りも楽しめそうな最高の釣り場である。

「場所を書いちゃ駄目!」と言うキヨシとの約束を守るため、正確な場所は明かせないのが残念だが、まだこんな場所が存在することに嬉しくなった釣行だった。

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