釣行報告

NO.67 今年シーズンのハゼ釣り、ハゼ丼を満喫して終了!

相棒のキヨシから、久し振りにハゼ釣りのお誘いが来たのが、8月の終わり、去年も一昨年も我々のお気に入り場所である富津の新富水路はパッとしなかった。そして、今年も「新富水路は駄目」とキヨシから聞いていた。シーズンイン早々、キヨシと丸ちゃんで様子を見に出掛けたが、「ハゼの姿はほとんどなかった−」と聞いていたのだ。

そこで、今回は、何度か“いい思い”をした木更津の船溜まりを狙った。剣道の達人を加えたいつもの4人で、江戸川区を正午に出発した。午後の上げ潮を狙っての時間設定だ。丸ちゃんを除く3人は、62歳の達人を頭に小生もキヨシも間もなく還暦の爺様である。行きの車中の話題は何と年金受給額云々。なんと最早である。

 

まずはアクアラインの出口から10分足らずの所にある“竜宮城”近くの漁港を狙ったが、全く駄目なので、最初の目的地・木更津の船溜まりに入った。

小生と達人、キヨシと丸ちゃんに分かれ、船溜まりの入り口付近を探ったが、時折12、13cmのサイズは交じるものの、ポツリポツリの釣れっぷり。4人で合流していつも狙っている一番奥のカケ上がりに入った。

繋留してある船と船の間に仕掛けを入れると、この日一番のアタリで15cm級のヒネ?が釣れて来た。キヨシにも同型が釣れ、少々色めきたったが、その後は10〜12、13cmがポツリポツリの状況になってしまった。

それでも夕方6時過ぎまで釣って、4人で50尾程のハゼをビクに納めた。「最近のハゼはどうなっちまったのかね。ここ2、3年、満足な釣りが全く出来ていない。今シーズンも好調なのは、行徳の江戸川放水路だけって感じだね」とキヨシ。全くその通りで、東京の隅田川水系も木更津周辺の他の釣り場もパッとしない。

 

残るは利根川水系だけなのだが、我々の“定宿”であり、関東では唯一と言ってよいウナギ釣りの船を出していた下総橘の船宿『佐助』の主人(小生の友人でもあった保立萬蔵氏)が今春、亡くなった。同時に船宿『佐助』は休業?になってしまい利根川の情報が全く分からなくなってしまった。

これまで何回か“いい思い”をしているかもめ大橋下流、左岸側に流れ込む水路の様子を見に行きたいと思っていた矢先、40ウン歳にして“聖職”に転身した遠ちゃんから「利根川のハゼ丼が食いたい!」と誘いが来た。

ということで、先日(9月中旬)、職場の部下と遠ちゃんの上司(副校長殿)を交えた4人で利根川に出掛けた。

 

以前、何度か紹介したようにこの場所は、干潮時にはほとんど水がなくなってしまう。そこで満潮時間を目安に午前8時過ぎに出発した。途中、小見川の餌店でジャリメと青イソメを買って11時前に現場に到着した。既に水路には上げ潮が流れ込み、“いい感じ”である。道具は、遠ちゃんが上司殿の分、小生は部下の分を用意した。

小生が用意したのは、昨年末に亡くなった竿治師匠に作って戴いた7尺(約2.1m)の対のハゼ竿である。師匠なき今、大事に使わねば修理も覚束無い。

上流域はまだ水深が浅かったので、下流域に向かった。繋留されていた船脇に仕掛けを沈めると、すぐにフッと前触れがあり、竿先を持ち上げるように合わせると、ブルッと小気味良い引き込みと共に13cm程のハゼが釣れて来た。同じ場所で、もう1尾同サイズを追加したが、後が続かず、利根川との合流点まで移動した。途中、小さな船着き場で竿を出していた副校長殿が、「1尾釣れた!」と言いながら笑顔。

しかし、ハゼの食いは決してよくない。1時間ほどの間に10〜13cm級を5尾釣ったが、遠ちゃんと小生の部下は未だゼロ。副校長殿はなんと12、13cm級を3尾釣っていた。

 

利根川との合流点に4人集まり、粘っていると、小生に18cm級のヒネが釣れ、続いて部下にも同型が掛かった。さらに副校長殿が2尾追加したが、遠ちゃんは依然としてオデコ。少し上流に移動した後、「釣れた、釣れた」と喜色満面の笑みで仕掛けの先で躍る魚を持って来たが、よく見ると、ハゼではなく最近、利根川で大増殖している“アメリカナマズ”子であった。続いて遠ちゃんがもう1尾ナマズを釣ったところでジ・エンド。

この日の目的は、ハゼ丼である。小生9尾、副校長殿5尾、部下が1尾で計15尾。小型は2尾だけだったので、1人当たり3尾は確保出来たので、ハゼ丼作りに取り掛かった。例によって遠ちゃんが一切の道具を持参、アッと言う間に“コンロ”を組み上げ、まずは“サトウのご飯”を暖めた。その間に小生が15尾のハゼを捌き、ハゼ丼の準備は完了した。

 

「うっめ〜!」。最初に吼えたのは小生の部下。続いて「これは美味い!」副校長殿も絶賛してくれた。2人共、初体験であるが、とにかくこのハゼ丼、掛け値なしに絶品なのである。『現場で食べている』というプラスアルファーの部分を差し引いても半端じゃなく美味い。

 「来年は、1人10尾以上ハゼ天が乗ったハゼ丼が食いたいね」と言う遠ちゃんの言葉に全員が頷き、今シーズンのハゼ釣りは終了となった。

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