釣行報告

NO.62 利根川本流脇水路にハゼの大群

江戸川放水路では、9月に入っても“放水路の名人殿”が、相変わらず10束釣り(1000尾以上)を連発しているが、我々の“ホームグランド”である千葉県・富津の新富水路は、何故か今シーズン不調である。

すでに3回ほど出掛けたが、全く持って満足な釣果は上がらず、「今年はダメ」という結論を下した。その後、木更津周辺の船溜まりを中心に何回か通ったが、新富水路よりはましだったものの、とても満足できる釣行ではなかった。

そんな折、渓流仲間であるMrタフネス・大槻さんから吉報がもたらされた。利根川本流に架かるかもめ橋の上流、茨城県側で短時間で良型のハゼを40尾程釣ったというもの。

かもめ橋上流茨城県側と言えば、これまでに何度か“いい思い”をしている場所。キヨシ、丸ちゃん、剣道の達人といつものメンバーで早速出掛けた。

 

上げ潮時を狙ってゆっくりと出掛け、午後1時前に釣り場に到着。そろそろソコリ(干潮)から潮が上がり出す頃である。

準備を整えて見える範囲に散って釣り始めた。まずは膝上あたりまで立ち込んで沖目のカケ上がりを狙ったが、なかなかアタリが来ない。やっと釣れた1尾目は10cm足らずの小型、2尾目も同型でガッカリだ。そこで、向きを変えて沖から葦際を狙ってみた。すると、間もなくアタリがあり、13cm級が釣れて来た。やっとビクに入れられるサイズが来たが、なかなか後が続かない。すぐ側で竿を出していたキヨシにもポツリポツリといった釣れ方。

 

「お〜い、ヒネ(前年魚)が釣れたよ」と少し上流で竿を出していた達人が翳す仕掛けの先に20cm(実際は19.5cmだった)はあろうかという大きなハゼが躍っていた。

しかし、その後、小1時間4人で周辺を探ったが、どうもパッとしない。結局、達人が20尾程を釣ったのがトップで、丸ちゃんが15尾程、小生が10尾、キヨシが6、7尾という貧果に終わってしまった。

「せっかく来たんだから、新場所を探そうよ」ということになり、まずは下流に移動してみたが、これと言う場所はなく、「最後にあそこに行ってみようか」とキヨシが言い出した。“あそこ”とは、7、8年前にキヨシと2人で竿を出したことがあるかもめ橋上流の水路の吐き出しだ。

 

記憶を辿ってやっと探し出した場所は、大きく様変わりしていた。平成17年に水路の途中に水門が造られ、水路は深く掘られていた。

ダメ元であちらこちらに散って、その水路で竿を出してみた。小生は一番上流に仕掛けを入れた。すると、すぐにウキが小さく引き込まれ、軽く竿を立てて合わせると、13cm級のハゼが釣れて来た。続いて同型が釣れ、期待に胸が膨らんだが、それっきりアタリがなくなった。そこで、少し下流に移動すると、壊れた小さな水門があり、下流に小さな溜まりが出来ていた。

 

上げ潮を狙って来たのに、いつの間にか下げ潮が効き始める時間になっていた。最初はポツリポツリといった釣れ方だったが、下げ潮が流れ出した途端、入れ食いになった。18cm級のヒネも1尾交じって、15分程の間に20尾以上のハゼが釣れ、下流から戻って来たキヨシ達もビックリ。

「今シーズン中にもう1度出掛けよう」。帰りの車の中でそんな話がまとまったのは言うまでもない。

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