釣行報告

NO.29 良型マブナを堪能!北浦西岸のホソ

昨年秋から、満足な成績が上がっていなかったマブナ釣り。GWの2日目(4月30日)、相棒とその友人と3人で北浦西岸のホソに出掛けた。先週の天気予報では、午後から南西の強風−ということだったので、午前5時に江戸川区を出発。東関東自動車道・潮来ICを降りたが、快晴無風のこれ以上望めない好天に恵まれた。

北浦西岸の土手下に延々と続くホソが、この日狙いを定めた釣り場。「ちょっと水が少ないけど、水色はよさそうだね」と相棒。白鳥の飛来地として知られる辺りで車を停めて仕度を整えた。3人とも「竿治」師匠の和竿(9〜10尺)に軽いシモリ仕掛けをセットした。

周囲の田んぼは丁度田植えの真っ最中。既に苗が植え終わった所もあり、これから植えようという場所もあって、茶色い田んぼに新緑色の稲苗が目に眩しい。野鳥の声に、カエルの鳴き声、北浦の土手には草花が点々と咲いており、それだけで「もう〜満足」という世界。

相棒たちはキジ(ミミズ)餌、小生は赤虫餌で竿を出した。初獲物は相棒の友人が釣り上げた。18cm程のきれいな魚体のマブナ。すでに産卵を終えたようですっきりとした体形をしている。続いて相棒が25cm級の大型をハリ掛かりさせた。さらに20cm級も釣り上げ、どうやらキジ餌の方がいいようだ。そこで、小生もキジ餌に替えて2人と離れ、北寄りに移動した。

 

水深は60cm、この時期としては十分である。何度か仕掛けを入れ直し、探りを繰り返す内、シモリウキがツツーッと横に走った。軽く竿を立てて合わせると、ググッと重量感溢れる手応えで竿が心配になる強烈な引き込み。「竿治」師匠のこの名竿、小鮒の数釣り用に作ってもらったもの。このサイズは“想定外”。しかし、そこは名竿、難なく寄せることが出来た。道糸を持って抜き上げてみると、軽く25cmを超える大型マブナ。8寸の水箱には窮屈な程の大きさだ。

「凄い竿を使っていますね」。いきなり土手上から声を掛けられた。本湖(北浦)でコイ釣りをしているという浅草から来た釣り人とのこと。「凄い竿」という言い方に「竿治」師匠の顔が浮かんだ。「いい竿を−」とは言っても「凄い竿」とはなかなか言って貰える言葉ではない。少し嬉しくなった。

間もなく20cm級のマブナが釣れ、続いて22cm級もゲットしたが、1ヵ所のポイントでは1尾ずつしか釣れず、魚は散っている感じだ。小1時間程で2人と合流したが、相棒がマブナ3尾にコイ(18〜22cm)2尾、相棒の友人がマブナ4尾の成績。

「ちょっと型が良過ぎるね」と相棒。そこで、車に戻り、さらに北に移動してみた。何ヵ所かで竿を出してみたが、どこでもポツリポツリとマブナが釣れた。同じ水系にもかかわらず、他の場所では12、13cmから20cm弱の“ホソサイズ”が揃い、久しぶりに面白い釣りだった。

この辺りのホソは、田植えが終わると、水位が下がってしまう場所も多くなるが、小深い場所を狙って歩けば、初夏まで楽しめる。天気のいい日にまた出掛けてみようと思っている。

 

北浦西岸(今回の釣り場)

 

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