釣行報告

NO.22 今年は期待できそう!新富水路のハゼ   下に追記

毎年8月になると出掛ける内房のハゼ釣り。今年は、先週(7月25日)早々と出掛けてみた。実は、毎年のように“いい釣り”を味合わせてくれていた富津・新富水路が、昨年は全く不調で、嫌われ者のウロハゼ(口が大きく、体色も黒っぽくて下品=ウロハゼにすれば、『ふざけるな』と言うだろうが…)ばかりが釣れ、ガッカリだった。そこで、今年は、早々と様子を見に出掛けたわけだ。

 

当日は、ソコリ(干潮)が正午過ぎということで、ゆっくりと出掛けた。午後2時半過ぎに新富水路に到着。潮はやっと上がり始めたばかりだったが、取り敢えず膝下あたりまで立ち込んで竿を出した。

昨年は、川底一面に青海苔が茂り、足に纏わり付いて気持ち悪かったが、今年は青海苔はあるものの昨年ほどではない。「随分と水がきれいだね」。相棒が呟いた。確かに水がきれいだ。水深30〜40cmの所まで立ち込んだが、川底の小石までハッキリ見える程透き通った水だ。あちらこちらに砂煙が上がり、5、6cmから12、13cmのハゼが走る姿が見える。

 

餌のジャリメを付けて、ミオ筋(船道)目がけて仕掛けを振り込んだ。軽く竿先をあおって誘いを掛けると、間もなくアタリが出始めた。竿を立てて合わせをくれると、小気味よい引き味で11cm級のハゼが釣れて来た。これを皮切りにボツボツとアタリが続き、10cmから12、13cmのハゼが2尾、3尾と釣れて来た。

この日は中潮だったが、大潮並みの潮の上がり方で、気が付くと股下近くまで水が上がっていた。小生よりも少し下流に入った相棒もポツリポツリながら良型のハゼを釣り上げていた。

3、4年前に見た足元を縦横無尽に走る程の魚影の濃さはないものの、十分期待が持てそうな魚影と思われる。しかもこの時期としては、ここ何年かでは最も型がいい感じがする。

 

その後、1時間程あちらこちらで竿を出して納竿したが、小生が33尾、相棒が25尾の成績。正味1時間30分程の釣りとしては、まずまずの成績と言っていいだろう。ハゼはひと潮(約2週間)でひと回りずつ大きくなっていく。8月の半ばには、大半が12、13cm級に育つはず。今年は、新富水路に通うことになりそうだ。


(追記)上記釣行から3週間後(8月16日)、満を持して富津・新富水路に出掛けた。

相棒の友人を加えた3人で午前8時過ぎに出発。上げ潮の効き始める時間帯を狙い、午前10時前に釣り場に着いた。「今日は、11cm以下をビクに入れたらマイナス10尾ルールでやろう」と言う、相棒の提案で11cm以上に限定しての勝負(最下位は帰りの食事代の3分の2、2番手が3分の1を負担)!

 

駐車場で支度を整え、水路に下りると、水位が少し上がり始めたところ。頃や絶好である。早速、少しずつ間隔を空けて半ズボンにサンダル履きで膝上あたりまで立ち込んだ。水の冷たさが全く伝わってこない。つまり水温と気温にほとんど差がないということなのだろう。それでも“水の中に立ち込んでいる”という心理的作用なのか、何となく涼しい気分になる。

この新富水路、中央部にミオ(船道)が掘られており、干潮時には、ハゼたちはここに集まっている。そして、潮が上がり始めると同時に岸寄りの浅場に餌を求めて上がって来る。この時がチャンスになる。

 

シモリ仕掛けに餌のジャリメを付けて振り込んだ。カケ上がりを小刻みに引いて来ると、すぐにシモリウキを小さく引き込むアタリ。軽く竿を立てて合わせると、小気味よい引き込みで第1号が釣れて来た。しかし、サイズは微妙だ。念のため、首から下げた水箱のゲージに当ててみると、11cmに5mm程足りない。丁寧にハリを外してリリースした。

 

この1尾を皮切りに頻繁にアタリが続いたが、まだ完全に上げ潮が効いていないためか食いが渋く、ハリ掛かりが悪い。それでもボツボツとハゼは釣れ、時折、重量感溢れる引き込みを味合わせてくれる奴もいる。しかし、全般的には型が小さく3尾に2尾は11cm未満で水箱はなかなか重くならない。相棒と相棒の友人も同じような状態なのか、盛んに小移動を繰り返している。

潮が10cm程上がったところで少し下流に移動して、3人で並んで竿を出した。潮が効き始める、食いは俄然活発になり、それと同時に徐々に型もよくなり、11cmオーバーは3尾に1尾から2尾に1尾、5尾に3尾、最後は5尾に4尾くらいの割合になった。

 

毎度言っているように、3人とも釣りは大好きだが“持久力”に欠ける。正午を過ぎた頃には「そろそろいいんじゃない」と3人とも思い出し、結局、12時半には納竿した。成績は小生が39尾でトップ(オッホン!)、相棒が32尾で2位、相棒の友人は使っていたフラシに穴が開いていて10数尾しか確認出来なかったが、推定25尾。3人ともキープしたハゼの倍近くをリリースしており、11cm未満を加えれば、ほとんど束釣りだったはず。7月の25日に出掛けた時に比較すれば、全般的な大きさは確実にひと回り以上大きくなっており、9月に入れば15cmオーバーの良型中心に釣れるようになるはず。その頃、再び出掛けてみるつもりだ。

 

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