釣行報告

NO.15 千葉・小糸川のハゼ釣り

「ハゼは秋の彼岸から」と言われ、9月中旬になると、小型の物でも10cm級に育ち、背開きにして天ぷらに出来るサイズになる。とは言っても、実際には地域によってサイズにはかなりバラつきがる。比較的育ちが早いのが、千葉県・内房地区の東京湾に流れ込む河川で、例年9月になると、相棒と連れだって出掛けている。

 

今シーズンは、すでに8月半ばから何回か出掛けたが、毎年“いい思い”をしている富津港近くの新富水路の様子が少しおかしい。全く釣れないわけではないのだが、例年のような魚影が見えないのだ。その分、型はよく、すでに15cmを超えるサイズも交じってくるのだが、半日粘っても30〜40尾といったところ。この日も上げ潮を狙って出掛けたにも拘らず、3人で竿を出し、正味1時間で5、10、12尾の釣果。そして何より不満だったのが、膝上近くまで立ち込んでいるにも拘らず、足周りにハゼの姿が見えないことだった。

「こりゃダメだな。魚影が薄いんだよ」とそこまで5尾の小生。「うーん、いると思うんだけどなあ…」と12尾を釣っていた友人。「やっぱ、去年に比べたら少ないよ」と10尾の友人の言葉が決め手になって少し手前を流れる小糸川に移動することになった。

 

小糸川では、3週間程前に12尾の友人と2人で出掛け、上げ潮時の1時間程を釣って10〜12cm級を20数尾ずつ釣っている。「あれから3週間経っているから、もう15cm級も交じるんじゃないかな」、そんな話をしながら、途中、コンビニで弁当を買って移動した。

 

午前9時前、小糸川に到着。地元の釣り人らしい2人が竿を出していた。車の中で弁当を食いながら見ていると、ほとんど竿が立たない。若干不安になったが、急いで弁当を食って竿を出した。

まずは3週間前に1時間程で20数尾ずつ釣った小糸川に流れ込む水路を釣ってみたが、アタリが全くない。「何で?」と思いながら、本流に移動。満潮で水を被ったテラスに立ち込み、テラスのすぐ下に仕掛けを入れると、一発でアタリがあり10cm級のハゼが釣れて来た。そして次も次もアタリが続き、完全な入れ食いモード。しかし、釣れてくるハゼは8、9cmから10、11cmの小型ばかり。3週間前よりも明らかに小型なのだ。?、?、?である。そのうち、水路で粘っていた2人の友人も本流に移動してきた。

「15cm級だったけど1尾ずつだよ。どうしたんだろう」と友人。小生が「入れ食いだが」と言いながら釣ったハゼを見せると、小生同様、「?、?、?どうして」とあまりの小型にビックリ。

 

その後、本流の何ヶ所かに分れて竿を出したが、型はどこでも同じだった。救いは10尾に1尾くらいではあったが、15cm級が交じったこと。一体、この3週間の間に何が起こったのだろうか。地元の人の話では、先週、先々週と東京方面から大型バスで釣友会が訪れていたとのこと。まさか、大型がみんな釣られてしまったわけではないだろうに…。

結局、期待した良型ハゼが釣れなかったこともあり、1時間30分程で納竿したが、釣果は新富水路の分を合わせて44尾(5尾)、41尾(12尾)、35尾(10尾)と釣っていた時間を考えれば上々の成績。「彼岸を過ぎれば、あのハゼも一回り大きくなるはず。その頃また来よう」と話しながら帰路に就いた。

 

小糸川と新富水路の釣り場

 

前のページに戻る