競馬雑記帖

NO.46  100円玉1個が1,911万円!!

2月4日の船橋競馬第7Rでとんでもない馬券が飛び出した。5番人気、10番人気、7番人気でゴールした3連単馬券(11)(6)(10)のは配当は、何と1911万円。的中馬券は1票(100円)だけだったので、3連単馬券に投じられた全金額(25%を控除した額)を総取りしたわけだ。

 

このレース、12頭立てだったので、3連単馬券の組み合わせは、全部で1320通り。つまり13万2000円を投じれば、この馬券をゲット出来たことになる。たった1票を手にした御仁が、どのようにしてこの馬券を買ったのかは定かではないが、「荒れる!」と信じて、13万2000円を投じた可能性も…。こうした馬券が出る度に「全通り買いしておけば…」と言った話が馬券売り場のそこかしこで囁かれる。

 

現在、中央競馬の最多出走可能頭数は18頭だから、3連単馬券の組み合わせは、最大でも4896通りしかない。つまり48万9600円を投ずれば、必ず的中することになる。実際には、18頭立てのレースは意外に少なく、14〜16頭立てのレースが多い。それぞれの頭数の馬券の最大値は16頭=3360通り、15頭=2730通り、14頭=2184通りである。

 

これをベースに考えれば、概ね35万円以上の配当が出れば「割に合う」ことになる。因みに1月31日に行われた1回東京1日目をこの「全通り買い」を全レースで実施したと仮定すると、馬券購入金額342万円に対して配当額は、258万7300円で83万2700円のマイナスになった。

 

この日は、いわゆる100万馬券は飛び出さず、最高配当が第11Rの88万8960円だったためにマイナスとなった。しかし、この日は4Rで64万6460円、1Rで38万4110円、7Rで16万8010円、12Rで19万1400円と7桁馬券が5つも飛び出し、決して平穏な配当ばかりではなく、むしろ荒れ気味の日だった。それでもマイナス決算になってしまうのだから、無理筋であることは確かである。

 

しかし、全体的な傾向を見ていると、2、3週間に1、2度の割合で8桁馬券が出ており、日によっては、大きなプラス計上も見込めそうだ。ただし、それを実行するならば、最低でも100万円以上の資金を用意しなければならない。配当を購入資金に当てたとしても、4桁、5桁馬券が連続してしまえば、たちまち資金難になってしまうだろう。

したがって、理屈の上では、試してみる価値は十分ありそうだが、所詮、庶民には無理なお話ということである。

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