競馬雑記帖

NO.29  「旅打ち」の季節迫る

5月も半ば、間もなくオークス、ダービーだ。そして宝塚記念が終われば、ローカル競馬の幕が開く。最近では、「裏開催」と称して中央開催時にも新潟や福島で競馬が行われるので、趣が変わって来たが、やはりローカル競馬は夏に限る。気の置けない仲間と温泉宿にでも一泊しての「旅打ち」は、サクランボ(佐藤錦に限る)の旨い夏がいい。

 

福島競馬の4歳未勝利戦。走る能力に恵まれなかった馬と走ることに意欲のない馬の「運動会」。3コーナーを過ぎる頃から走るのを放棄してしまう馬、一生懸命走っているのだが、前の馬を抜けないばかりか後ろからくる馬にも抜かれてしまう馬、そんなレースが見られるのもローカルならではのこと。尤も、馬にとっては過酷な運命が待っている時期でもある。その未勝利線でも勝利があげられなかった馬たちは、極々一部の良血馬を除けば、地方競馬に売られるか、コンビーフへの道が待っている。走ることが義務付けられている「経済動物」とは言え、哀れに思う−などと言うと、小欄管理人に「偽善者!」と罵られそうだが…。

 

この夏の福島、ひとつ楽しみにしていることがある。小生のPOGの1頭、サクラエスプリが、夏の福島で500万下を勝てそうな予感がしているのだ。未勝利戦を勝ってからこちらサッパリのレースが続いていたが、ここ2戦は走れそうな印象が出て来た。直線の短い福島で一目散に逃げる競馬をすれば、逃げ切れるかもしれない。今年の夏も友人たちと是非、福島に出掛けたいものだ。

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