2003年06月01日

決戦の日

きょうの「ひっこみじ庵」は私にとって、同じ日に行なわれていた高総体のようなものでした。

2ヶ月間、この日のために、練習を重ねました。
いい訳じゃなく、本気で、できる限り、時間の許す限り、三味線に向き合い、練習してきました。

でも、負けました。

両手は震え、動悸は止まらず、頭は真っ白になりました。
憶えていたはずの左手の指先は、まったく固まってしまい、どうしてそんなヘンテコリンな音になるのか、
なぜ、違う糸を撥で鳴らしてしまうのか、分からないまま、舞台を降りました。

冷水をかぶったような、とはこういう気分なのでしょうね。

担当ディレクターから、「何に負けたんでしょうねぇ?」と問われました。
何に負けたのか、今の私には分かりません。
でも、少なくとも、自分に、そして三味線に負けたのでしょう。

勝ちたいという一心で、高総体に臨んだ皆さんも、同じ日、同じように勝負に挑んだと思います。
報われた人、そうでない人。

結果が全てではないはずです。でも、同時に「でも、頑張ったじゃない」という過程だけを評価できるものでもありません。
やはり、結果を残す事。
厳しいけれど、やっぱりそうなんでしょうね。