2003年02月02日

極刑。

 死刑制度の廃止の問題はいまだに、様々な議論があって軽々とは言えません。
 私自身は、「終身刑のない日本では死刑という刑罰はあったほうがいい」と考えています。
 ただし、終身刑についていえば、非道な犯罪を犯した人を、死ぬまで、私たちの税金で賄うことにも、いささかの疑問も感じます。
 なら、いっそのこと、死に追いやれとも単純に言えませんが。

 保険金殺人事件の極刑判決。
 各新聞には、裁判所が死刑と判断するに至った理由の要旨が掲載されています。TVのニュースでは伝わりづらい、細かいニュアンスが分かるかと思います。是非、一度読んでみてください。

 長崎地裁で25年ぶりの死刑判決ということから分かる通り、判事も、一生涯「死刑の言い渡し」をせずに、その役目を終える方もいるそうです。
 死刑の言い渡しは、「今の定めの下、論理的に判断すれば、あなたは死を以って罪を償うしかありませんよ」。さらに誤解を恐れずに言えば、「あなた死になさい」という宣託なのです。
 判事にとっても相当なストレスになることは想像に難くありません。

 もしも、あなたが陪審員として、この評定に関わるとしたら?どうしたでしょうか。