2004年05月26日

音浴してきました

音浴博物館からの生放送。
場所は標高350メートル。大瀬戸町の森の中。
携帯電話の電波も通じず、回りからは人工物の音もほとんど聞こえてこない。
木のざわめきと風の音、そして小川のせせらぎ。
そんななかで、蓄音機の音色が流れてくる。

デジタル技術でバーチャルに再現した音とは違う本物の音。
不便だけれど、ぬくもりのある音。

レコードは針によって溝が磨り減っていき、最後はその命を失う。
「レコードは聞かれてナンボ。磨り減って天寿を全うさせてやりたい」というのが館長の言。
そんな音ならば、聞く方だって気合が入りますよ。そりゃぁ。

だけど、それがまさにライブだし、他に向き合うときの礼儀だと思うんです。
考え出すのも面倒だから、沢山の情報をかき集めて、要らないものは捨てればいい。
必要なものはコピーすりゃぁいい。
テンプレートで必要なとこだけ書き換えりゃぁいい。
そんないい加減な社会になりつつあるような気がする今日この頃。
森の中で、本物の音に接してみてはいかがですか?