「かごめちゃん!よかったね、お目当てのもの見つかってv」
「ありがとう!ここまできたかいがあったわ〜これで少しは・・・」
そこまで言ってかごめは頬を染めた。
「効くよ。かごめちゃんの想い・・・・必ずかなうはず、自信もって!」
珊瑚がきっぱりと答えた。
「・・・・・・・そうだね
・・・だって・・・珊瑚ちゃんも買ったんだし!?効かなきゃ嘘だよね〜〜〜〜?」
「あっ?!あたしは・・・・別に・・・」
「いいっていいって!お互いがんばろ!ねv」
今度は珊瑚が真っ赤になる番だった。
かごめに頼まれて恋愛成就のお守りなるものを買いに付き合った珊瑚だが
七色に輝くめずらしい石のペンダントに惹かれて、
思わず自分も手にとって結局はかごめともども購入していたのである。
あたしの・・・・・・想い・・・・・・・か・・・
先生のことが誰よりも好き。
それは今まで自分が知らなかった狂おしいほどの感情だった。
彼もあたしのことを「愛している」と言ってくれる。
痛いほどその想いは感じているが、ときおりふと本当に自分なんかでいいのだろうか?
と怖くなるときがあるのだ。
彼の周りにいる綺麗で落ち着いた大人の女性に比べたらなんて自分は子供で男勝りで
・・・可愛げがないのだろう。
あくまでも己の魅力に気がついていない珊瑚は悩む必要のない悩みに
小さくため息を漏らした。
気が付いたときにはすでにかごめと珊瑚の姿はペンションから消えていた。
オーナーに聞くと買い物にいくといって出たという。
弥勒はとりあえず散歩がてら探しにでることにした。
弥勒の計画にしぶしぶ付き合わされることになった犬夜叉も
半強制的に連れ出されていた。
「なんで俺まで行かなきゃならねぇんだよ」
「お前だってかごめ君と二人っきりになりたいだろう?
二人に会ったらお前はかごめ君とどこでもいいから消えなさい、いいな?」
「・・・・・・おめぇ・・・・・珊瑚のことになると人が変わるな・・・」
ぼそりとつぶやいた犬夜叉に向かうと弥勒はにっこりと微笑んだ。
「・・・・・・痛い目にあいたいか?」
「いいです・・・・・・・・」
背筋が凍る思いの犬夜叉だった。
迂闊だった。
考え込んでいて、いつのまにか男たちに囲まれていた事に気づかなかった。
今珊瑚とかごめを数人の柄の悪い男たちが囲んでいる。
それもみやげ物屋を出て、通りからはずれた人気のない寂しい場所だ。
「よぅ、また会ったな威勢のいいねぇちゃんよ」
そこに珊瑚が昼間投げた男が薄ら笑いを浮かべている。
「あんときゃとんでもないことしてくれたよなぁ?」
「あんたが変ないいがかりつけるからでしょ。それともまた投げられたいの?」
男の視線を正面から受け止めると負けじと言い返した。
男はふん、と鼻をならし今度は勝ち誇ったように大声を上げ睨み返した。
「この人数でどうにかなると思ってやがるのか?お前にはたっぷり礼はさせてもらうとして・・・
そっちのおんなも上玉じゃねぇか。こいつはいいぜ!」
男が笑うとその仲間の男たちも二人をじろじろと舐めるように見つめだす。
「かごめちゃんは関係ないだろっ?!
あんたが用事があるのはあたしだけだ。彼女は返してあげてっ」
自分はともかくかごめにまで危険な思いをさせるのは耐えられない。
なんとかしてかごめだけでもここから逃がさなくては・・・・!
かごめに別の男の手が伸びる。
とっさにその男の手首をとらえると関節を固め得意の四方投げで投げ落とした。
が。
「このあまっっ!!」
バシッ・・・・!!
「きゃっ?!」
珊瑚が平手打ちを受けてその場に倒れこむ。
頬をたたかれて口の中を切ったらしい。
珊瑚の口の端にうっすらと血が滲んだ。
「珊瑚ちゃんっっ!!」
かけよるかごめに大丈夫と制して立ち上がった。
相手はここらあたりを縄張りとしている札付きのグループのようだ。
喧嘩なれした複数の男たちにいくら武道に長けているとは言え
女の身ひとつではかなうはずもなく。
「まったく・・・・この女、油断も隙もねぇ・・てこずらせやがって!
ちったぁ痛い思いでもすりゃぁおとなしくなるだろうぜ」
男たちがまさに掴みかかろうとしたそのとき・・・・・
「珊瑚っっ!!!」
「かごめ〜〜〜〜〜っっ!!」
息を切らした二人の男がようやくたどりついた。
・・・・・・・凄まじい殺気を放ちながら。
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