釣行報告

NO.69 千葉県・東浪見周辺→夷隅川水系のハゼ釣り

キヨシ、丸ちゃん、そして剣道の達人と久し振りに釣りに出掛けた。

小生、去る7月20日で遂に還暦を迎えた。有り難い事に現職場に再雇用して頂き忙しい日々を送っている。特に今年は、職場の社会的環境が大きく変わる年にあたり、5年前の入社以来、最も忙しい毎日となっている。そんなこんなで週末に出勤する事も多く、キヨシ達とも中々釣りに出掛けるチャンスがなかった。

 

既に“我らがハゼ釣り場”新富水路へは、キヨシ達が1度、遠ちゃんが1度偵察に出掛けているが、ここ数年同様、「以前の新富水路ではない−」との結論を下すしかない状況だったそうだ。そこで今回は、「第2の新富水路」を探すべく、昨年聞いた真に不確かな情報を頼りに外房・長生町の東浪見(とらみ)の水路に向かった。

東浪見と言えば、その昔(30年、イヤ40以上前)、大型ハゼが釣れる所として知られた場所だ。その事が頭にあったので、かなり不確かな情報ではあったが、キヨシと相談して「行ってみよう」ということになった。

 

午前11時過ぎ、都営新宿線の篠崎駅でキヨシ&達人と待ち合わせ、途中、丸チャンと合流して一路、東金経由で九十九里浜の波乗り道路を目指した。例年お盆の時期は、千葉方面は道が空いているのだが、今年は大震災などの影響もあるのかビックリするような大渋滞、予定を1時間以上オーバーして2時過ぎに東浪見に到着した。

 

東浪見の水路は、国道より上流部は両岸ともコンクリートで護岸され、遠い昔の記憶とはかけ離れた姿になっていた。まずは、試し釣りと小生が上流、達人が下流に入って竿を出してみた。しかし、釣れて来たのは、25cm程のマルタが2尾。達人も「小さなアタリが2回あったが、ハゼじゃないみたい…」ということで、アッサリと“不確かな情報”は霧散した。

さて、何処へ行くか。その時、キヨシが10数年前、小生の釣友がスポーツ新聞の釣り面に書いた夷隅川の下流部でハゼを釣ったという記事を思い出した。夷隅川の河口部へは、東浪見から数kmである。

 

キヨシの記憶を元にまずは江場土という場所で車を停めた。中々いい感じの場所である。しかし、丹念に探ってみたが、アタリはない。その時、草刈に来た土地の古老が話しかけて来た。ハゼを釣りに来たと告げると、いつもの年なら結構釣れるが、今年は大震災の津波の影響か全く駄目−との事。向こう側にもう1本水路があるので、そっちへ行ってみたらと教えてくれた。そこは夷隅川の河口右岸側に広がるワンドだったが、数人の若者が竿を出していた。そして、我々の見ている前で10cm程のハゼを釣った。

 

この日初めて見たハゼである。全員で支度を整え周囲に散って釣り始めた。上げ潮が効いている時間帯で流れがきつく、川なりに風も吹いていて少々釣りにくい。半シモリ仕掛けではアタリが全く分らないので、途中からミャク釣りに変えた。

水深60cm程の岸寄りのポイントを探っていくと、クッと明確なアタリが来た。釣れて来たのは12cm級のハゼ。今の時期としてはまずまずの大きさである。しかし、続いて釣れて来たのは10cm級で3尾目も10cm級だった。4尾目、5尾目は7、8cm級の小型で“新富水路級”(この時期でも10〜13、14cm)には遠く及ばない。

それでも下流側に入ったキヨシには、17、18cm級のヒネも1尾交じり、10cm以下は放流して1時間ほどの間に4人で20尾余りのハゼを釣った。

印象的には、魚影が物凄く濃いという感じではなかったが、どこに仕掛けを入れてもアタリがあったので、丹念に探ればそれなりの釣果は期待出来そうな印象だった。

 

「9月になったら利根川に行ってみよう。『佐助』のオヤジ(昨年末他界)の墓参りもまだ行っていないし」という小生の提案に全員が賛成、次回は9月に利根川水系に出掛ける事になった。

※東浪見に向かう車中、北海道・長万部に移住した馬友、釣友であるコバから電話。「今、渓流釣りから戻って来た。案内してくれた地元の名人がヤマメ、イワナ合わせて50尾(写真)、俺は11尾……」とのこと。聞けば、住まいから車で25分の所で釣ったとか。全くもって羨ましい限りである。

「来年は、秋田遠征を止めてコバさんの所へ渓流釣りに行こう」と言うキヨシの提案に全員が賛成。コバ殿、来年の夏はお世話になりますぞ!!

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