釣行報告

NO.66 2年ぶりの手長エビ釣りに大満足!!

江戸川区から中野区に引っ越して足掛け3年、手長エビ釣りに出掛ける機会が激減してしまった。最近では、相棒のキヨシも防波堤釣りに嵌り、とんとお誘いがなくなった。もう一人の手長エビ釣りの相棒であった遠ちゃんも40ウン歳にして学校の先生に転身。教師一年生の昨年は、文字通り釣りどころではなく、昨年は遂に一度も出掛けられなかった。

そんな遠ちゃんから2年振りに手長エビ釣りのお誘いが来た。2年振りの手長エビ釣りである。情報がない。そこで昨年聞いた噂を思い出した。「浦安下流の旧江戸川右岸側=東京都側=で遡上するウナギが、大量発生した手長エビに足を止められ、中川や江戸川のウナギが低調だった−」という話。

 

旧江戸川の右岸側は、数年前から堤防下の護岸工事が行われ、一昨年末には斜面に石を組んだスーパー堤防に生まれ変わっていた。その石組みの中に手長エビが大量発生した−という噂なのである。さらに左岸側の船宿の船着場でも大型の手長エビが沢山釣れた−という話(噂ではなく、小生が実際に釣った人に聞いた)もあった。

 

そこで、狙いを旧江戸川左岸側の石組み堤防に決め、上げ潮を狙って午前8時過ぎに中野を出発。江戸川区・葛西にある釣具店の自販機で餌の赤虫を買って午前9時過ぎに現場に着いた。

潮の状況はバッチリだったが、釣り始めてすぐに「コリャ駄目だ!」となった。石組みの石は思いの他組み方が粗く、どうやって仕掛けを入れてもたちまち根掛かりしてしまうのだ。おまけにプレジャーボートや釣り船が通る度に大波が打ち寄せ、のんびりと手長エビ〜なんて雰囲気では全くない。

そこで、江戸川区在住中に何度となく足を運んだ左近川を狙うことにした。数年振りに訪れた左近川は、大きな様変わりはなかったが、あちらこちらに茂っていたアシが少し密度が増した感じがした。

相棒のキヨシと何度か竿を出したことがあるポイントに行くと、地元の老人が竿を出していた。そして小生の目の前でハサミを入れれば軽く15cm以上ありそうな大型手長エビを釣り上げ、こちらを向いてニコッと笑った。

笑ったと言うことは、近くに入ってもいい−と勝手に解釈して、老人の少し下流にあった石回りに仕掛けを入れた。少々濁りは入っていたが、水深は30cm以上あり、なかなかの好ポイント。すると、すぐにシモリウキがツツーと動き、ゆっくり竿を立てると、クックックと何とも言えない“あの感触”が伝わって来た。釣れて来たのは、老人が釣ったサイズに遜色ない大型。続いてもう1本の竿の仕掛けのシモリウキもツツーと動いた。そしてこれまた同サイズの大型。老人がこちらを向いて再びニッと笑った。この辺が手長エビ釣りのいいところでもある。目の色変えて人より釣ろう−なんて御仁は滅多にいないのだ。

 

3尾目に少々小型のメスが釣れたところで、遠ちゃんに携帯電話を掛けた。彼はずっと上流のポイントで左近川に住み着いているカモを相手に苦戦していた。遠ちゃんがおっとり刀で現れた時には、小生の水箱には10尾を超える手長エビが入っていた。

その後、小1時間釣ったところで「コンロと油を持って来た。食おう!」と遠ちゃん。結局、小生が14尾、遠ちゃんが3尾釣ったところで釣りを止め、手長エビの素揚げに取り掛かった。

“火力にビックリ”と表示された遠ちゃん持参の簡易ガスコンロは、まさにビックリするような火力で、アッと言う間に油を温めてくれた。7割方が大型だったため、1尾ずつ丁寧に揚げていくと、鮮やかなオレンジ色に染まった。

遠ちゃん持参の“アンデスの塩”!?だったか何だかの塩をぶっかけ、さっそくパクついた。「うめ〜!」。2人同時に吼えてしまった。実際、本当に美味かった。17尾の手長エビは、アッという間に皿から消えた。

 

 

2年振りに楽しんだ手長エビ釣りは、やっぱり面白かった。遠ちゃんに「今週末、又行こうか!」とメールをすると、「勿論!!」と返事が来た。またぞろしばらく手長エビ釣りに嵌りそうだ。

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