釣行報告

NO.64 “ブランドマダコ”を求めて東京湾へ

“明石のタコ”と言えば、マダコの最高ブランドと思われがちだが、実は、その明石のタコよりも値段の高い(卸値)マダコがある。冬の東京湾で獲れるマダコである。先週(12月第3週)、その値段は1kg8000円に達したと言うから驚きだ。

 

今シーズンは、その東京湾のマダコが絶好調。“夏ダコ”のシーズンには、トップがふたケタ釣果を記録する事も全く珍しくはなかったし、この時期になっても竿頭が5尾を超えることがしばしばある。そんな釣果を見て、久し振りに出掛ける気になった。

26日の土曜日、「午前中は雨」と言う天気予報だったので、「大混雑はないな!?」と予想して出掛けた。最近は、天気予報で「雨」と言われただけで釣り人の数が激減する。釣り人気質もヤワになったものだ。

 

午前6時を少し過ぎた頃、浦安の定宿『吉野屋』に到着すると、乗船券のナンバーは10番。案の定、全体的に釣り人は少なかった。結局、マダコの船は、小生が最後の乗船者で、10名で出船。

「この人数なら、片舷でやれますよ」と、マダコ担当の千田船長。まずは航程30分ほどの“海ホタル”近くで釣り始めた。

 

間もなく2kg級が1尾釣り上げられ、小1時間の間に船中3尾のマダコが釣り上げられたが、いずれも1.5kg以上の良型。しばらくして小生の道具にもグッという感じで久し振りの感触、思い切り腕を伸ばして合わせると、ギシッと重量感ある手応えで完璧に乗った。船長が玉網で掬ってくれたのは、2kgを超えるグッドサイズだった。

 

その後も1尾、また1尾と良型が釣り上げられ、正午前には10名全員がオデコ脱出、この時期のマダコ釣りでは、上々の成績である。間もなく、小生の道具にも2回目の“アタリ”が来た。焦る気持ちをグッと堪え、7、8秒待って思いっ切り合わせた。すると、1尾目にも勝る重量感溢れるギシッという手応え。同じく船長が玉網で掬ってくれたが、何と3.9kg近い“大物”でビックリ。これ1尾で来た甲斐あり!というものである。

 

しかし、この頃になると、潮の流れが止まってしまい急にノリが悪くなった。すると、船長は、船を東京湾の横浜側に移動、あちらこちらに点在する“根”を転々と攻め始めた。すると、これが功を奏し、あそこで1尾、ここで1尾と船中の誰かがマダコを追加していった。

小生にもその後、2回の“アタリ”があったが、1尾はバラしてしまった。結局、500g、2.2kg、3.9kgの3尾の釣果。舩中の成績は400gから4.4kgを1〜8尾(8尾は、大ドモでダントツ)、1尾の人が3、4人いたが、残りの人達は2〜4尾を釣り上げ、この時期の東京湾としては、大満足の釣果だった。

 

4.9sのたこ(写真は吉野屋さんからお借りております。)

<ガイド>

船宿=吉野屋   047−3511−2544

交通=地下鉄東西線・浦安駅下車、徒歩5分

料金=乗り合い餌付き9,000円

 

 

 

 

 

 

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