釣行報告

NO.52 ウン年振りのカワハギ釣り

仕事仲間に誘われて久々振り(恐らく7、8年振り!?)にカワハギ釣りに出掛けた。釣り記者時代は、年に1、2度やっていたが、後半は取材に出ることが極端に少なくなり、ここ数年はすっかりご無沙汰になっていた釣り物だ。

カワハギと言えば“餌泥棒”の異名をとる餌取り名人で、マニアックなファンも多い釣り物。そのため、釣り具メーカーは毎年のように“新作”の竿やリールを売り出し、ファンの心を擽る。小生は、以前から「それは、釣具屋の“陰謀”」(半分冗談、半分本音!?)などと称してそうした竿やリールには、全く目もくれなかった。したがって、釣り道具の“倉庫”をあさってもカワハギ釣りに使える竿やリールはあっても、「カワハギ竿」や「カワハギ用リール」はない。以前は、それでも“人並み”の釣果は上げられていたので、今回も高を括って出掛けた。

 

しかし、同行者の一人、S君は4本ものカワハギ竿を持参していた。乗船後、小生の持参した「カワハギに使える竿」と比較したところ、その差は歴然。S君が貸してくれるというので、素直に竿だけは借りた。リールは、大昔から愛用しているABUをセットした。

この日(3連休の初日)は、千葉県・浦安の『吉野屋』から出船。午前6時過ぎに到着すると、以前、アナゴ釣りの時に紹介した“鬼”が来ていた。一人でせっせとアサリを剥いていた。アナゴ釣りでの惨劇を思い出し、イヤな予感が頭を掠めた。

 

ア〜ア、結果は書きたくない。しかし、書かずばなるまい。

この日は、3連休初日とあって、釣り場の内房・竹岡沖一帯には数十隻の釣り船が終結、カワハギ狙いの船も10隻以上いたはず。釣り場に到着して暫くは、あちらに3、4隻、こちらに4、5隻と固まっていた船が、時間と共にバラバラに散っていった。そう、極端に食いが悪いのだ。

釣り始めて2時間程経っても釣れたカワハギの数は船中で7、8枚というていたらく。あの“鬼”が2枚しか釣っていないのだから、いかに食いが悪いかが分かろうというもの。小生ら4人組の釣果は、O君が釣った手の平にも及ばぬ小型1枚のみ。

結局、この日は、その後も状況は好転せず、場所を移動する度に船中で数枚が上がると後はバッタリの繰り返し。我ら4人組の成績はと言えば、1、2、3、5枚。5枚のダントツ釣果を上げたのは、H君。竿もリールもS君からの借り物で、4人の中では最もカワハギ釣りの経験が浅かったというのだから釣りというのは分からない。因みに1枚が小生、ア〜情けない。

そして、かの“鬼”はと言えばしっかりと12枚を釣っていた。やっぱり、この男“鬼”なのだ。

先週、急激に気温が下がり、やっと秋らしい陽気になってきたが、海の中も現在“衣替え”の真っ最中なのかも知れない。涼しくなる前には、トップで50枚を超える釣果も記録されていた釣り場もあり、今シーズンのカワハギは、それ程悪くはないはず。陽気が落ち着き、海の中も安定すれば、再びカワハギの釣果も上向くはずだ。いずれにしてもリベンジ戦に出向かぬわけにはいくまい。

 

 

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