釣行報告

NO.47 初体験、手長エビの夜釣り

以前、新左近川で地元の老釣り師が夜釣りで手長エビを釣っていたのを“目撃”した(現場を目撃したわけではなく、早朝出掛けた時に、前夜から釣っていた事実を知った)が、小生は未だに未経験だった。

手長エビに限らず、エビ類は夜行性のものが多い。日中でも餌は追うが、夜間になると、その動きは俄然活発になる。したがって、夜釣りの方が好釣果が期待出来るのは知っていたが、敢えて夜間に出掛けることはなかった。

 

ところが、多摩川に程近い所に住む友人(多摩川と荒川で1勝1敗のあの友人!)が、この夜釣りの手長エビ釣りに嵌った。何と3日間続けて出掛けたと言う。それも全て仕事が終わってからの釣行、午前零時に現場到着の日もあったというから、もうほとんど病気。 そして遂に小生にもお誘いが来た。1勝1敗の決着もつけねばならぬ。翌朝3時に福島の渓流釣りの約束もなんのその、午後6時過ぎに友人宅で待ち合わせ、勇躍、夜の多摩川に向かった。

釣り場は、以前出掛けた六郷橋の少々手前(上流側)、近くにコインパーキングもあり、川岸に立つマンション脇の外灯が土手下を照らしてくれる好ポイントだ。3日連続で出掛ける前に何箇所も竿を出し、見つけ出したポイント−とは、友人の弁。

六郷橋付近同様に消波ブロックが入っており、その“穴”がポイントだ。「実は“エビ穴”があって、もっと暗くなると、ウジャウジャ出てくるよ」と友人。

何はともあれ釣り始めた。友人に借りた電気ウキ仕掛けを結んでの一本竿。夜間、消波ブロック上での並べ釣りは難しい。

 

釣り始めると、間もなく1尾目が釣れ、2尾目、3尾目も続けて釣れた。いずれも胴長10cm級の大型で長いハサミを振り翳しハリをガッチリ咥え込んで釣れて来た。日中に比べて明らかに餌(赤虫)の食い方が大胆だ。

この友人、実は非常にマメで面倒見がいいナイスガイ。この日も小生の分まで夕食を用意してくれ、お握りとカップ麺(持参のバーナーでお湯を沸かしての熱っつ熱つ)をご馳走してくれた。

しかし、勝負は別物。彼がお湯を沸かしている間も小生、休みなく釣り続け、食事が終わった時にはダブルスコア(8尾対4尾)。我ながら全くもって大人気ない。

この日は、何か条件が良くなかったのか、「ここに通い始めて一番悪い」(友人)と言うことで、最後まで手長エビがウジャウジャ出て来ることはなく、午後10時過ぎまで粘って、小生13尾、友人7尾の貧果(友人曰く)に終わった。

それでも、釣り上げた13尾の内、10尾が10cmオーバーの大型で数はともかく実に面白かった。

勿論、近日中のリベンジ戦は当然のこと。今度は、小生が夕食を準備するつもりだ。

 

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