釣行報告

NO.35 千葉県・金田海岸付近の船溜まりのハゼ

「アベレージサイズ13、14cmから15cm、20cm級のヒネ交じり」−前稿でお伝えした知人からの情報の真偽を確かめに出掛けた。知人からの情報の場所は、金田漁港奥の入り江−だった。結論から先に書くと、これは知人の勘違い、場所はもっと南寄りの船溜まりだった。

実は、相棒が4日程前に、1度確かめに出掛けていた。「2時間やったが、9〜10cmのハゼを2人で3尾。ハゼの姿がほとんど見えない」−と言うのが、相棒からの報告。しかし、潮入りの場所では、潮の加減で状況が一変するのはよくあることだ。そこで、念のため、この日もまずは金田漁港奥の入り江に向かった。

 

相棒は、最初から期待していない様子だったが、小生は、僅かな期待をもって3.6mの竿にシモリ式のウキ釣り仕掛けを結んだ。入り江の構造上、最も期待できそうな入り口付近で竿を出してみた。ゆったりしたカケ上がりになっており、上げ潮3分の状況で水深は60cm程。好条件である。しかし、期待は見事に裏切られ、15分の間に9cm程のハゼが1尾釣れただけ。

「何かの間違いか、この間も今日も何かが違うのかのどっちかだね」と友人。確かに釣れる気配がない。相棒が、先日出掛けた際、2時間粘って駄目だったため、海岸通りに出て、別の釣り場を探していた。それは、南方向に車で2、3分走った所にある小さな船溜まり。この日もそこに移動した。

 

上げ潮4分の状況だったが、相棒が、前回来た時に釣ったというポイントに入ると、間もなくアタリがあり、11cm級のハゼが釣れて来た。続いて12cm級、13cm級と立て続けに10尾程釣ったところでアサリ獲りの漁師が船に乗りに現れ、その場から離れざるを得なくなった。小生の対岸に入った相棒とその友人もボツボツと釣っている様子。もう一人、同行した小生の友人、110kgの巨漢、コバは、エンコ釣りでポツリポツリの感じ。

 

少し北寄りに移動して、船と船の間に仕掛けを入れると、すぐにアタリがあり、15cm級の良型が釣れて来た。デキとしては、今の時期なら最大級と言ってもいいだろう。

小生が25、26尾のハゼを釣ったところで、「ちょっと食いが落ちたよ。他の場所を見に行こう」と相棒。残りの2人に「新場所を探して来る」と言い残し、もう1度、金田漁港奥の入り江に向かった。しかし、結果は同じ。上げ潮は5分を超えていたが、やはり10cm足らずのハゼが1尾釣れただけ。

そこで、南側に少し足を伸ばすと、さらに大きな規模の船溜まりがあった。入り口付近は水深が深く(上げ潮6分で1.5m前後)、奥に進んだ。L字型に曲がった突端部分南側で竿を出すと、60〜70cmの水深ですぐに13cm級のハゼが釣れて来た。10分程の間に2人で5尾のハゼを釣ったが、「対岸の方が良さそうだね」という相棒に促され、車で対岸に移動した。

 

船と船の間を狙うと、11cm、12cmと立て続けに釣れたところで、「こっちの方がロケーションもいいし、2人も呼ぼう」ということになり、車で迎えに出向き、2人と合流した。 再び戻って来た時には、ほぼ満潮に近く、潮の流れも緩くなっていた。突端部分南側に散って竿を出した。間もなく足元をミャク釣りで狙っていた相棒の友人が17.5cmのヒネハゼを釣り上げ、10分もしない内に同型をもう1尾釣った。続いて相棒も17cm級を釣り、小生にもデキとしては大型の15cm級が釣れて来た。またぞろエンコ釣りをしていたコバにも11cm級、13cm級が釣れたが、遂に満潮一杯になり、潮の流れが全く止まってしまった。それと同時にアタリも止まり、やむなく納竿した。

トータルの釣果は小生が50尾弱、相棒が30尾強、相棒の友人が20尾弱、コバが15尾。型は10cm未満はリリースして最大は17.5cm、アベレージサイズは11、12cmだった。

と、ここで知人の勘違いを解説。帰宅後、知人の相棒から電話があり、情報は知人が現地の地理に疎く、我々が最後に竿を出した船溜まりを金田漁港奥の入り江と思い込んでいたことが判明。また、「アベレージサイズ13、14cmから15cm」も知人の“思い込み”と判明した次第。

今回の釣り場

 

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