釣行報告

NO.33 利根川のハゼ、間もなく開幕!

関東最大の大河、坂東太郎・利根川。その下流部は、その昔、「尺ハゼの里」と言われ、30cmに近い大型ハゼの宝庫として知られた所。しかし、ここ10年以上、何故か利根川のハゼが小さくなってしまった。「こんなハゼなら東京湾でいくらでも釣れる」。数年前の話、下総橘にある船宿『佐助』の親父さんが、客からそう言われたとこぼしていたのを思い出す。

理由は分からない。しかし、利根川のハゼは、何故か小さくなってしまったのだ。以前は、7月には、河口堰の下流、1〜2kmの右岸側に大型のヒネハゼ(前年の残り)を狙ってよく出掛けたが、ここ数年は、それもほとんど釣れなくなってしまった。

 

先日、茨城県・波崎に用事があって出掛けたついでにこの時期としては、久し振りに竿を出してみた。

相棒と二人で、まずは、数年前に小型ながら数釣りが楽しめた左岸側(茨城側)の川尻地区を狙ってみた。幅3m程の水路が流れ込んでいる辺りで竿を出したが、全くアタリがない。30分程あちらこちらを探ってみたが、ヒネハゼは勿論、デキハゼ(今シーズン生まれたもの)のアタリすらない。「雨の濁りは入っているけど、全く釣れない程の濁りじゃないのに何故食わないのかね」と相棒。仕方なく、そこを諦め、河口堰の橋を通って対岸に渡った。

 

河口堰から2km程下流右岸側に漁師が船を繋留している水路群がある。数年前から利根川に出掛ける度に竿を出しているポイントだが、この時期に来たことはない。

左岸側の濁りが嘘のように水路の水は澄んでいた。早速、シモリ仕掛けに青イソメを付けて沈めると、すぐにアタリが来たが、ハリ掛かりしない。何度か同じことがあり、餌を小さく付け直すと、竿先をプルプルッと震わせながら、8cm前後のハゼがバタバタと3、4尾釣れて来た。

 

これを皮切りに引っ切り無しにアタリが続いたが、釣れてくるのは、同型のハゼと4〜6cmのダボハゼばかり。

すでに江戸川や荒川水系では、10cm級のハゼが釣れており、明らかに一回り小さい。一体、利根川のハゼはどうしてしまったのだろうか。救いは、アタリの多さからして数は間違いなくいそうだということ。「秋になれば…」と信じて帰路に就いた。

 

「ハゼは秋の彼岸から」と言われるように、本来、ハゼのシーズンはまだ先になる。秋になったら、また出掛けてみようと思う。

今回の釣り場

 

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