釣行報告

NO.18 “盛春”のマブナ釣り

この春2度目のマブナ釣りに出掛けた。

東関東自動車道を潮来ICで降り、鰐川の西岸一帯に点在するホソ(農業用水路)を「丹念に釣ろう」という思惑での釣行。

「このところマブナ釣りは、いい思いをしていないからな…」。同行の相棒が呟いたとおり、昨年秋からこの春まで“いい釣り”をしていない。昨年、『竿治』師匠の竿が出来てから、途端にマブナが釣れなくなってしまった。「今年は春先の陽気が不順だったから…」。相棒の友人が言う通り、天候不順が原因のような気がする。

潮来の田んぼでは、現在、田植えの真っ最中。この日もあちらこちらの田んぼで田植えが行われていた。この稲が穂をつける頃には、小ブナの季節になるが、今は「数よりも型」の時期。『竿治』師匠の名竿で思いっ切り良型マブナの引き込みを味わいたい。

 

何本かのホソを見て回り、比較的水量、水色のいいホソ(幅3m程)を選んで、竿を出した。最長9尺の和竿を2本継ぎバージョンの6尺にして軽いシモリ仕掛けを結んで釣り始めた。

 

相棒は、キジ(ミミズ)餌、小生は赤虫を餌にして岸寄りの水草脇に沈めた。この日は西寄りの風が強かったが、水面には風が当たらず、シモリウキの反応はよく見えた。何回かポイントを替えて仕掛けを入れ直す内に水中の沈んだ糸ウキがユラリと動いた。軽く合わせると、竿先が大きく絞り込まれ、重量感溢れる手応え。6尺バージョンだけに無理は出来ない。それでも和竿の腰は大したもの。ちょいと竿を立てただけで20cm弱のマブナが水面に顔を出してしまった。慎重に抜き上げて、近くで竿を出していた相棒を見ると、そちらも大きく竿が絞り込まれ、20cmオーバーのマブナとやり取りの最中だった。

しかし、大きな群れがいるわけではないようで、その後はアタリがなく、再びポイントを移動。すると、今度はウキを一気に水中に引き込まれる明確なアタリで15cm級のマブナが釣れて来た。

 

 

結局、その場所では3人で14、15尾(全部リリース)のマブナを釣って、少し西寄りに移動した。やはり幅3m程のホソを選んで竿を出した。すると、こちらでも3人にポツリポツリとアタリがあり、7、8cmから23、24cmのマブナが飽きない程度に釣れ続いた。正午を過ぎる頃になると、西寄りの風はますます強くなり、水面も波立つようになってしまったので、早めに納竿したが、久し振りに“いい釣り”を堪能した。

 

 

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