釣行報告

NO.16 茨城・北浦・東岸ホソのタナゴ

相棒の個人タクシー試験がやっと終わった。来年11月に試験を受けるもう一人のタクシードライバーを加えた3人で今年の秋初めてのマブナ釣りに出掛けた。

午前6時前に江戸川区を出発、東関東自動車道をひた走り、午前7時30分に鰐川北岸のホソに着いた。昨年秋、黒鳥とギンヤンマを見ながら小ブナ釣りを楽しんだ所である。ところが土手道にショベルカーなどが点々と停められており、湖岸道路の拡張工事を行っている感じ。当日は日曜日だったため、工事は行われていなかったが、少々興ざめである。しかし、ホソを覗いてみると、水量、水色とも申し分なし。

早速、土手道の広い場所に車を停めて釣り支度を整えた。この時点では、空には雲ひとつなく、快晴、無風。気温は少々低く、防寒着を着込み、20、30mずつ離れて竿を出した。

 

小生は「竿治師匠」に作ってもらった3本継ぎのマブナ竿を2本継ぎバーションにセット(1.5m)、軽いシモリ仕掛けを結び、赤虫の餌で釣り始めた。ところが、なかなかアタリが来ない。去年の秋にはほとんど入れ食い状態だったのだが…。それでも何度かポイントを移動する内、アタリが出始めた。しかし、釣れて来たのはクチボソ(タモロコ)。何かおかしい。工事の影響なのか。それでもホソの北のオンドマリ近くでやっと10cm級のマブナが釣れて来た。しかし、その後はまたクチボソの猛攻が始まってしまった。

 

30分程で3人合流した時の成績は、小生はその1尾だけ、相棒は2尾、ところが相棒の友人ドライバーは何と10尾のマブナを釣っていた。彼は3人の真ん中で竿を出していたのだが、取り立てて何かがあるポイントではない。「ボツボツ食うよ」というので3人で並んで竿を出すことにした。ところが、アタリがあるのは彼だけで、我々2人にはクチボソのアタリしかない。この頃になると、雲が太陽を隠し、朝方よりも寒くなってしまった。結局、合流後30分程釣ったが、友人ドライバーが3尾を追加したものの我々2人は追加ゼロ。「場所替えしようぜ」という相棒の提案で、湖岸下のホソを点々と移動しながら竿を出してみた。しかし、いずれの場所もパッとしなかった。

 

再び雲が切れて、暖かい日差しが射し込み始めた午前10時過ぎ、「タナゴをやってみようか」と言う友人の提案で、昨年何尾かのタナゴを釣った爪木ノ鼻北側のホソに移動した。いち早く竿を出した友人ドライバー氏が「ほらほら」と言いながら、かざして見せたのは、6cm級のオカメタナゴ(タイリクバラタナゴ)。続いて5cm級のマタナゴも釣り、俄然やる気になったが、小ブナ仕掛けでは、なかなかハリ掛かりして来ない。

「卵を買ってくる」と相棒が近所のコンビニに走り、黄身練りを作って、竿も仕掛けもタナゴ用に替えて、仕切り直した。

 

詳しい場所は勘弁して頂くが、ホソのオンドマリ付近に3人で並んで竿を出した。最初は相棒が好調に釣り出したが、間もなく、小生にも活発なアタリが出始め、友人ドライバーにも次々にマタナゴが釣れ出した。たまーにオカメも交じって来るが、ほとんどがマタナゴ。型も3cm前後から8cm級の良型までかなりバラつきがあり、魚影は相当濃い様子。その後も断続的な食い渋りはあったものの好調に釣れ続いた。釣ったタナゴを殺さないように時々リリースしながら釣ったので、正確な数は分らないが、正味1時間30分の釣りで3人とも40、50尾ずつのタナゴを釣り上げた。

 

目的の小ブナはパッとしなかったが、タナゴの季節はこれからが本番。「去年はタナゴが悪かったけど、今年の冬は楽しめそうだね」。そんな話をしながら帰路に就いた。今度は、最初からタナゴを狙って出掛けてみるつもりだ。

 

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