釣行報告

NO.14 新左近川の手長エビ

江戸川区・葛西に江戸川と荒川を結ぶ新左近川という水路がある。かなり古い水路でその昔、農業用水路として掘られたもののようだ。しかし、近年、大幅な改修工事が行われ、いわゆる親水公園を流れる水路のように両岸をコンクリートで固められ、幅や流れに変化はあるものの、およそ自然河川とは程遠い水路になってしまった。それでも江戸川と荒川に通じている為か、例年多くのハゼが入り込み、手長エビも結構いる。例年夏から秋にかけて小生たちのハゼと手長エビの釣り場として重宝してきた所である。

 

江戸川区・葛西に江戸川と荒川を結ぶ新左近川という水路がある。かなり古い水路でその昔、農業用水路として掘られたもののようだ。しかし、近年、大幅な改修工事が行われ、いわゆる親水公園を流れる水路のように両岸をコンクリートで固められ、幅や流れに変化はあるものの、およそ自然河川とは程遠い水路になってしまった。それでも江戸川と荒川に通じている為か、例年多くのハゼが入り込み、手長エビも結構いる。例年夏から秋にかけて小生たちのハゼと手長エビの釣り場として重宝してきた所である。

実は先週、新左近川の江戸川寄りでハゼの入れ食いを楽しんだばかりだったのだ。その時、Tがハゼを釣りながら、10cm級の手長エビを釣ったのは知っていたが、偶然だろうと2人とも考えていた。我々の手長エビ釣り場は、全く反対側の荒川寄りで、その付近では1度もやったことがなかったからだ。

 

その付近は、流れの中に点々と石は入っているものの、全般に水深が浅く、水が澄み気味の時には、底の小石までハッキリ見える程だ。先日、ハゼ釣りの竿を出したのも、群れで移動するハゼを見たからだ。ところが、我々がハゼを釣ったその場所でマウンテンバイクで通りかかったTが信じられないものを見たのだ。70ウン歳と思われる老釣り師が、見ている前で大型の手長エビばかりをアッという間に5、6尾釣ったと言うのだ。マウンテンバイクを停め、老釣り師に話を聞くと、3日に1日くらいの割合でその付近で手長エビ釣りの竿を出し、いい時には70〜80尾も釣ると言う。

道具、仕掛け、竿さばきからしてかなりのベテラン釣り師と思われ、物腰からもホラを吹くようなタイプではなかったとの話。

 

 

Tの電話で先週、早々に試し釣りに出掛けた。そして驚いた。老釣り師が竿を出していたという付近で釣ってみたのだが、石脇からすぐに10cm級の手長エビが釣れ、立て続けに同型3尾が釣れて来た。いつも我々がやっている釣り場では、このクラスは20尾に1尾の割合くらいでしか交じらないサイズだ。

さらに驚いたのは、目を凝らして見ていると、川底で喧嘩をしたり戯れたりしている手長エビがあちらこちらに居るではないか。そのほとんどが10cm級の大型なのだ。

釣れると聞かされていなければ、まず竿を出す場所ではないのだ。「老釣り師は、毎年10月までは釣れるって言っていたよ」とT。「今年はここで秋まで楽しめるって訳だ」と小生。

 

そして、今日(7月12日)、再びその場所を訪れると、かの老釣り師を囲む形で4、5人の釣り人が竿を出しており、我々の入る場所はなさそう。そこで荒川寄りに移動して、誰もいない場所で竿を出してみた。すると、何と同じように大型手長エビが釣れたのだ。あまりの暑さに2時間足らずで引き揚げたが、2人で20尾を超える釣果。サイズがいいだけに十分面白い釣りだった。次回の釣行が楽しみだ。

 

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