釣行報告

NO.09 茨城県、鰐川・ホソのコブナ釣り

 

千葉県、茨城の穀倉地帯では、稲刈りが始まり、いよいよ秋本番!田んぼの中を流れるホソ(農業用水路)の小鮒釣りがシーズンを迎える。

短い竿に軽いシモリ仕掛けを結び、小川のほとりに腰を下ろして小鮒と戯れる。小生が最も好きな釣りだ。「爺臭い」等と言うなかれ。あの面白さは子供や若者達にも、きっと支持してもらえるものと思っている。ただ、その面白さを知らないだけなのだ。

さて、今回出掛けたのは、外浪逆浦(そとなさかうら)と北浦を結ぶ鰐川の東岸土手下を流れるホソ。この土手下には、幅2m足らずのホソが延々と流れており、秋は小鮒たちの絶好の釣り場になる。まずは、新田船溜りの南側200m程の所から竿を出した。

 

2.1mのマブナ竿に軽いシモリ仕掛けを結び、餌の赤虫を3、4匹房仕掛けにして辺地寄りに振り込むと、すぐに当たりが来た。水面に微かに出た小型唐辛子ウキと水中の糸ウキがスーッと横に走る。軽く竿を立てると、ブルブルブルッと竿先を小気味よく震わせて5cm程の小鮒が釣れて来た。傷ひとつないきれいな魚体、愛くるしい目をしている。

続いて6cm、8cmと2尾の小鮒が釣れたが、その後は“クチボソ(ジャミ=小魚)”の応酬が始まってしまった。そこで、少しポイントをずらしてやると、今度は唐辛子ウキをチクッと押さえ込むようなアタリ。少し強めに合わせると、ググッと竿全体を引き込むような手応えで15cm級のマブナが釣れて来た。ホソでこの型が掛かると、短竿を使っているだけに結構楽しめる。

 

 

この場所では、同行の友人と1時間程竿を出したが、8尾と4尾の成績。ホソの小鮒釣りでは、少々物足りない数だ。そこで、新田船溜りの北側に移動したみた。

水深、水色ともほとんど変わりはなかったが、どうもアタリが遠い。小1時間粘ってみたが、5、6cmの小鮒を3、4尾ずつ。そこで再び移動。今度は、最初に竿を出した場所から南に200m程の所に移った。しかし、ここでもポツリポツリの釣れ方。30分程で再び移動。新田船溜りの北側300mの所を狙ってみた。

こちらは、やや水深が浅く、50cm程しかなかったが、比較的活発なアタリが続き、30分程で5〜10cm級10尾を釣り上げて納竿した。

秋とはいえ、まだ気温、水温とも高く、小鮒の群れは広範囲に散っている感じ。今後、気温、水温が下がれば、徐々に群れは固まってくるはず。そうなれば、1ヵ所で数釣りが楽しめるようになるはずだ。

 

【ガイド】

マイカー向き。関東自動車道・潮来ICを下り、鹿島・水戸方面に進み、神宮橋を渡って2つ目の信号を右折。2km程先の“ニッサン”の看板を右折。

 

茨城県・鰐川東岸土手下のホソ

 

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