釣行報告

NO.07 日本有数の“ブランド魚”東京湾のアナゴ!

“ブランド魚”と言えば、九州・佐賀関町の“関アジ”、“関サバ”そして“城下ガレイ”が有名だが、東京湾にもそれに劣らぬ“ブランド魚”がいる。春先から梅雨時に旬を迎えるアナゴである。アジ、サバ同様、アナゴも日本各地で獲れるが、同じアナゴでも東京湾のアナゴは格が違う。他の地方で取れたものとでは、卸値で3、4倍の価格差がつくことも珍しくない。

 

そのアナゴもシーズン終盤を迎えた。「アナゴ専門の乗合船は今日が最後だよ」。浦安『吉野屋』から電話を貰った。シロギス→アナゴのリレー船は、まだしばらくの間出るそうだが、アナゴ船はこの日が最後とのこと。そう言えば、今シーズンは1度も出かけていなかった。

愛竿、竹の手バネを2本持ち、押取り刀で出掛けた。しかし、これが間違いだった。店先に顔を揃えた面々は、いずれ劣らぬベテラン揃い。その誰一人手バネ竿を持っておらず、全員がスピニングリールをセットした小物竿を4、5本ずつ引っ提げていた。

 

考えてみたら、こんなシーズン終盤のアナゴ釣りなど経験がない。アナゴ釣りイコール手バネの2本竿−小生の頭の中にはそうセットされている。「ええい、ままよ、何とかなるべ!」。「リール竿を持って行った方がいいよ」と言う馴染みの船頭の忠告を無視して船に乗った。

結論から言えば、何とかならなかった。終始、両手に手バネ竿を構えて頑張ったのだが、アタリは2回だけ。両方ともバッチリ合せが効いて2本のアナゴは手にしたが、あまりに寂しい釣果である。リール竿で仕掛けを投げて、ほとんど向こう合せの状態で釣っていたベテラン諸氏は、いずれも2ケタ釣果を記録していたのだから惨敗である。

 

それにしてもこの日釣れたアナゴは、ほとんどが50cm前後の良型でいわゆるメソッコ(40cm未満)は、船中で1、2本交じっただけだった。それでも舵を握った船頭は、「今日はちょっと型が悪かった」と言っていた。リレー船はまだしばらくの間出るとのことなので、近々リベンジに出掛けようと思う。今度は、リール竿をしっかり持って!

 

 

【ガイド】

船宿→浦安  『吉野家』 電話 047-351-2554

HP→http://www.funayado-yoshinoya.com/

交通→地下鉄東西線・浦安駅下車、高架線下を東京方面に徒歩6、7分

料金→リレー船餌付き  8,500円

 

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