競馬雑記帖

NO.22 間もなくゴールデンウィーク、渓流釣り!!

世の中、間もなくゴールデンウイークである。学生時代を除き、ゴールデンウイークなどとは全く無縁な生活をおくってきたが、この時期になると楽しみがひとつある。それは、年に1度渓流釣り東北遠征である。東北地方の渓流釣りは、ゴールデンウイーク頃にシーズンを迎える。

やはりゴールデンウイークには、無縁な生活をおくる釣り仲間2、3人と毎年出掛けているのだが、今年は秋田の役内川水系に出掛けるつもりである。

数年前、偶然見付けた宿がある。「新五郎湯」という。この宿がいい。ほとんどセルフサービスなのだが大きな台所があり、冷蔵庫がいくつもある。東北にはよくあるタイプの湯治宿なのだが、渓流釣りを楽しむには実にいい宿である。今回で4、5回目になるが、行く場所に困ると「新五郎に行くか」となる。豪雪地帯を流れる役内川、大役内川は、水量も豊富で幅広のきれいなヤマメが居る。最初に出掛けた年に“盛岡毛バリ”で25cm級のヤマメを釣り、推定30cm弱のヤマメをバラした。何とかあのヤマメを釣りたいものだ。

 

最近は、渓流釣りの状況が大きく変わった。道路の整備と四輪駆動車の普及により、以前は秘境と呼ばれたような所が、誰にでも竿が出せる手軽な釣り場になってしまった。今でも健脚でなければ、入れない釣り場はあるにはあるが、こちらも歳をとり、そんな場所には行きたくてもいけない。役内川水系は、そんな我々オジさん渓流釣り師には、実にいい釣り場である。

 

2、3年前に出掛けた時、移動しようと車に戻ると、畑仕事をしていた地元のおじさんが「釣れたかや」と話しかけて来た。「ボチボチ」(実際、2人で5、6尾のヤマメを釣っただけだった。)と答えると、ビクの中を覗き、「小っちゃいな」と言う。20〜25cmのヤマメ、大きいとは言わないが、まずまずのサイズである。我々はそう思っていた。ところが、大役内川の源流部の方角を指差して、「あそこには、こういうイワナがいる」とのたまう。両手で作った幅は優に50cmを超えている。「釣りの話をする時は、両手を縛っておけ−」と言う先人の話を思い出した。

 

その時は、2人で眉に唾を塗っていたが、今回はその話を確かめに行こうと思っている。今シーズンの渓流釣りの状況はどうなのだろう。あまり情報が聞こえてこない。しかし、たとえ釣れなくてもいいのである。東北の渓流で竿が出せれば満足なのである。いつのもメンバーの一人に未だ連絡が取れない。少し心配である。毎年、別れ際、「来年もみんなが無事ならまた来よう」といっているのだが、そんな軽口がきけなくなる歳になって来たのが少し寂しい。○○さん、早く連絡ちょうだい!!

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