競馬雑記帖

NO.40  今年最後の福島競馬へ旅打ち!

午前4時、小用で起きた時、“それ”は確かに動いていた。しかし、午前8時、「8時よ。どうしたの」と言うカミさんの声で目が覚めた。一瞬、頭が真っ白「何故?」とばかりに動いていたはずの“それ”、つまり目覚まし時計は5時30分を指して止まっていた。

電池切れ、何故、こんな時に…。痛恨の出遅れである。「こいつは、今回は止めておけ」ってことか、などとらしくないことも考えたが、止めるわけはなく、福島駅で待ち合わせたコバブーとカトーに電話を入れて、東京駅、午前9時発の東北新幹線に飛び乗った。

 

福島競馬場に着いた時には、午前11時30分を回っており、3回福島競馬7日目は、すでに4レースが終了していた。よせばいいのに、終わったレースの結果を見ると、前夜に研究した福島2レースの馬単と東京3レースの3連複が的中しており、馬単は5000円、3連複は7000円を超える好配当。「う〜ん」、いきなり唸ってしまった。「今日は、駄目だね。発走で10馬身も出遅れてんじゃ、話にならないよ」と、コバブー。結果は、まさにコバブーの言う通りになってしまった。

カトーが、3連単で10万円を超える高配当を仕留め、旅館代以上を浮かせたが、小生とコバブーは、何レースかは的中したものの大きくマイナス。「明日、明日。さあ、温泉だ」。空元気で叫びながら、穴原温泉に向かった。

 

摺上川の辺に建つ古びた旅館に着いた。料金は“相場”と聞いていたが、着いた途端、「こいつは食事は期待出来ないな」と思ったが、ロビーの壁には“有名人”たちの色紙や写真がギッシリ。「う〜ん」、ちょっと分からなくなって来た。けっして豪華でも綺麗でもない部屋、そして狭い風呂(大浴場)。第一印象が正しい!と思いながら、食事の時間を迎えた。ところが、嬉しい誤算。これまで泊まった宿の中でも間違いなくトップランクに位置付けられる料理が並んだ。そして、それは見てくれだけではなく、素材、味とも文句なし。その他の“部門”のマイナスを打ち消すに十分満足な内容だった。

 

そんなわけで、まずは爽快な気分で2日目の競馬に向かった。しかし、しかしである。あ〜、結果は書きたくない。まあ、前回、十二分に“いい思い”をさせて貰ったのだ。その何分の一かを返しにきたと思えばいいではないか。

今回の旅打ち、このところ、馬券が絶好調なカトーが一人浮き。2日目にも20万馬券を的中させ、夕飯をご馳走して貰った。しかし、何度出掛けても、そして勝てば勿論だが、たとえ負けても仲間で出掛ける旅打ちはいいものだ。ただひとつ、大きな不満が…。

 

以前、福島駅の新幹線改札口を入った所にある広場にあった喫煙所が、今年からなくなったのだ。そして、煙草が吸える場所はと言うと、何と新幹線ホームのドッ外れ(東京寄り)、柱の陰に小さな灰皿が置かれただけの吹きっ晒し。禁煙、禁煙は世の流れとはいえ、いくらなんでも喫煙者の冷遇が過ぎやしませんか!!

 

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