競馬雑記帖

NO.39  呆れたJRAのファンサービス!?

現在、中央競馬は函館、新潟、小倉の3場で開催されている。したがって、中山競馬場も東京競馬場も“場外発売場”と化しているわけだ。

先日、予定よりも用事が早く済んだので、友人と二人でその中山競馬場に出掛けた。時計を見ると、午後3時少し前、現在、函館と小倉は「はくぼ」開催とかで最終レースは午後5時過ぎ、「まだ3、4レースは出来るぜ」(友人)ということで出掛けたのだが…。

いつもなら、前夜には専門紙を買って、検討に検討を重ねて“出陣”するのだが、この日は競馬場に行くつもりはなかったので、二人とも専門紙を持たずに競馬場に入った。

開催時ならば、正門と裏門の前には、各種専門紙を売っている売り子が何人もいるのだが、この日は一人も見えない。当然、競馬場内に売っているものと、その時点では大して気にも留めなかった。

 

ところが、ところがである。JRAの案内嬢に聞くと、「場外発売の日には、専門紙は場外でしか販売しておりません」とおっしゃる。そこで、売り子が一人もいなかった旨を伝えると、「それではもう帰ってしまったんではないのですか」と涼しい顔。

「帰った、まだサブメーンも終わっていないじゃないかっ」とついつい語気が強まった。「そうおっしゃられても…」とJRA案内嬢。「それじゃ、出馬表を−」と言うと、「入り口で配っています」と言う。そこで、入って来た裏門に行くと、「出馬表ですか。10時には無くなりましたよ」と、こちらも涼しい顔でそうおっしゃる。

つまり、この時点で、我々二人には、出走馬すら分からぬまま競馬が進行していることになったのである。

 

JRAは、何かにつけて「ファンサービス」を叫んでいるが、聞いて呆れる。“場外発売場”と化したとはいえ、メーンレース前に競馬場に着き、専門紙はおろか出馬表すらないとは呆れ果てるしかない。

地方競馬はもとより競艇、競輪、オートレース場においては、このようなことは絶対ないと断言しよう。

 

JRA殿、真の「ファンサービス」とは一体何かをもう1度よ〜く考えて戴きたい。

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