競馬雑記帖

NO.24  出来過ぎで難解な新マークカード

新マークカードの最大の問題点、実は、あまりにもよく出来過ぎている点なのだ。新マークカードは3種類あり、グリーンブルーレッドと色分けされている。

 

グリーンカード
  基本になるカードはグリーン。このカード単勝から3連単までJRAで発売されている全ての馬券を買うことが出来る。馬券を買うためには、
まず「場名」全10場の中から、自分が買うレースが行われる競馬場名を選んでチェックする。
次に第何レースを買うのかをチェックし、
8種類の馬券のうち何を買うのかをチェックする。
よーく目を凝らして見ると、単勝/複勝、枠連/馬連/馬単/ワイド、3連複/3連単の3種類が←→によって区分されているのだが、老眼のおじさんたちがこれを見極めるのは不可能に近い大きさの字である。
その下に目をやると、1着・1頭目、2着・2頭目、3着・3頭目とある。??この1頭目、2頭目、3頭目って何、必要ないように思うのだが…。
ブルーカード
次なるブルーカードが最も難解かもしれない。どちらが表で裏なのか分からないが、「連単ながし」「連複ながし」と異なった種類の馬券が買えるカードである。場名、レースのチェックはグリーンカードと同じだが、「単」を買うか「複」を買うかで記入する面が違ってくる。「連複ながし」面を使えば、枠連、馬連、ワイド、3連複の軸1頭、軸2頭の馬券が買え、「連単ながし」面では、馬単、3連単の軸1頭、軸2頭馬券が買えるのだ

  そして「連単ながし」面には、マルチなるチェック欄があり、その上部に「マルチをマークすると、軸と相手の着順が入れ替わっても的中となります。

  ※組合せ数が増えますので、下の表でご確認ください」と書かれている。(う〜ん、完璧ではないか=JRA職員の声が聞こえてきそうだ)
レッドカード
そして最後に残ったレッドカードがこれまた凄い。「ボックス」「フォーメーション」なる優れた買い方2種類が可能なカードなのだ。「フォーメーション」面には、何とイメージ図まで付いているではないか。これで分からなければ馬鹿なのです−と言わんばかりの出来栄えである。

 

どんなに優れたものでも使い手の手に余るものは「愚作」なのである。何が悪いとはあえて言わないが、JRAは馬券を買う側の意見をもう1度聞き直し、何が大混乱を引き起こしたのかを追求するべきではなかろうか。

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