競馬雑記帖

NO.6  希代の名馬、カブラヤオー逝く

1975年(昭和50年)の2冠馬、カブラヤオーが8月9日、逝ってしまった。

この年、小生夫婦に豚児が生まれた。それもあり、印象深いのだろうが、故障さえしなければカブラヤオーは、間違いなく3冠馬であったと今でも思っている。

 

東京競馬場での新馬初戦、2着に敗れたものの小生、この馬に一目惚れした。その時、同馬は7番人気。続く新馬2戦目も何と5番人気の低評価。続くひいらぎ賞でも8番人気だったことを覚えているファンは少ないはずだ。その後の活躍は、競馬ファンなら誰でも知っているように破竹の8連勝でダービー馬に輝いた。4戦目からは出走した全てのレースで1番人気だったが、最初から注目されていたわけではなかったのだ。競馬における小生の自慢の種のひとつである。

 

ダービーから1年後、故障が癒えて出走してきたダート戦でも楽勝、JRAの連勝記録を更新した。ところが、続く中山1800mのOP戦で11着という信じられない敗戦。この時、初めて“2走ボケ”という言葉を聞いた気がする。その後、札幌に渡り、短距離Sを楽勝、東京に戻って1600m戦を勝って引退した。

 

生涯成績13戦11勝、2着1回。シンザンにも匹敵する競争成績を収めた昭和の名馬であった。31歳、人間の歳に直せば軽く100歳を超える大往生とのこと。小生の「思い入れ名馬10選」のトップにランクするカブラヤオー、安らかに。合掌。

    

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