3連複たまに儲かる法

競馬に出掛け、毎回必ず儲けて(プラス収支)帰る−そんな人はいるのだろうか。3回に1回、いやいや、7、8回出掛けて1回儲けて帰れば上等だと思うがどうだろう。
我が国の馬券に対する控除率は25%である。つまり、馬券を買った時点で100円は75円になってしまうのだから、小学生でも分かる算数で、全員儲かることは絶対にあり得ない。仮に、競馬場に100人が出掛けたとすると、儲けて帰る人は、せいぜい15人、16人、収支トントンの人が20人前後、6割以上の人は何某かの損をして帰るはずだ。つまり、競馬場で儲けて帰れる可能性は20%もないということである。
そんな競馬ギャンブルで、全レースを買って(大半の競馬ファンは、全レースに手を出している)確実に儲ける方法はあるのだろうか。答えはノーである。世に“競馬必勝法”なる物は数多いがその大半は、特定のレース(多くて1日3、4レース)に絞ってある程度の金額(1万円単位)を投資するというもの。確かにこの方法ならば、あるいは大金を手にすることもあるかもしれない。しかし、競馬場に出掛け、特定のレース以外には手を出さず、じっとレースを見ていられる競馬ファンが一体どれくらいいるのだろうか。
“競馬狂”を自認する小生の友人達は、全員が未勝利戦だろうが、障害戦だろうが、馬さえ走っていれば、馬券を買いたい者ばかりである。そして小生の友人ばかりではなく、競馬場に出掛ける大半のファンがそうだと思うのだが…。
そこで、大損をせず、たまには(5、6回に1回)ちょっとまとまった小遣いを手に入れる馬券戦術はないかと、考えたのが、ここに紹介する【3連複でたまに儲ける方法】である。
したがって、これはいわゆる必勝法ではない。5、6回に4、5回は負けて帰るのだから、「必勝法」などといったら怒られるだろう。が、ギャンブルの中でも最も勝つのが難しいと言われる競馬において、たとえ5、6回に1度でも儲けることができれば、十分利用価値はあると思うが…。
それでは、その方法を具体的に紹介しよう。まず、購入する馬券は、大きな配当が期待できる3連複に絞る。表1(データは無作為に選んだ20開催分1918レースがベース)を見ていただきたい。

1〜18までの数字は人気を表しており、1〜3番人気をAグループ、4〜6番人気をBグループ、7〜10番人気をCグループ、11〜16番人気をDグループ、17、18番人気をEグループ、と分類したものだが、全体の95%近くのレースが1〜10番人気の組合せで決まっていることが分かる。つまり、1〜10番人気をボックスで買えば、95%の3連複馬券が的中することになる。しかし、その買い目は120点になるので、配当が1万2000円以下の場合は、取りガミ(取ってもマイナス)になってしまう。
開催日によっては、10番人気以内の組合せで万馬券が連発することもあるが、平均すれば1開催でプラスになるのは、1日か2日である。しかも1レースの投資金1点100円ずつでも1万2000円になるので、12レースでは14万4000円になってしまう。
実際には、最悪の日でも7、8レースは的中するので、10万円以上のマイナスになる日は少ないが、本命サイドの日には、配当金の合計が5万円に満たないなどという日も少なくない。これではサラリーマンには薦められない。
そこで、最も出現率の高いAグループ(1〜3番人気は実に93%以上のレースで3着以内)をベースにした馬券戦術を実行したのが、表2(AB、ACグループ購入結果)である。

購入方法は、ABグループ6頭のBOX(20点)とACグループ7頭のBOX(35点)のみを買い続ける。
1レースの投資金額は、ABグループ買いならば2000円(12レースで2万4000円)、ACグループ買いならば3500円(12レースで4万2000円)になる。
20開催1916レースの収支では、AB、AC共にマイナスになるが、1日あたりの金額は、ABで5730円(1レースあたり約500円)、ACで1万1992円
(1レースあたり約1000円)である。
1日競馬を楽しんで、この金額ならば納得ではないだろうか。しかもABでは、最高プラス4万2490円(2002年1回札幌初日)、ACでは、なんと最高18万7370円(2002年5回京都2日目)を始め、10万円を超えるプラスが他に2回(2002年1回中京8日目、同3回中山3日目)ある。
1開催8日間の収支でも20開催中、4開催でプラスを計上しており、投資資金はややかさむもののACグループのBOX買いは、十分楽しめる馬券戦術ではないだろうか。

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