第76回皐月賞
GI・3歳OP （中山・芝2000m）

弥生賞で3着に敗れた（15）エアスピネルだが、彼はここ10年間のどの弥生賞馬よりも速い時計で駆け抜けている。例年ならば主役の一角、◎印がズラリと並んでもいい馬なのである。しかし、今年はその馬よりも0秒3も先にゴール板を駆け抜けた馬が2頭もいた。つまりその2頭は明らかに異次元の馬、“化け物”なのである。この2頭の比較では、（16）リオンディーズが遥かに上というのが小生の見解だ。

 

さて、例年なら主役級の馬が勝負にならない馬が同世代に3頭も出現するだろうか。甚だ疑問であるが、3戦無敗の（11）サトノダイヤモンドは、その“化け物”の上を行く“魔物”であるとの評判。恐らく彼が1番人気に祭り上げらそうだ。彼が“魔物”である可能性も皆無とは言わないが、3戦の上り2ハロンを比較する限り、“化け物”2頭には及ばない。弱い相手に完勝しただけとの可能性も否定できない。ルメール騎手は、「まだ本気で走ったことはない」と言っているそうだが、彼が“魔物”である可能性はそう高くはないと思っている。

 

小生の見解が正しければ、サトノダイヤモンドは普通に強い馬の1頭でしかなく、エアスピネルに勝てるか否かのレベルという事になる。（5）マウントロブソン、（4）アドマイヤダイオウ、（14）ロードクエストの4頭もエアスピネルにならもしかすると勝てそうなレベルにあると思う。

 

サトノダイヤモンドが“魔物”と考えるなら、馬単（11）（16）、3連単（11）（16）（3）の各1点でいいはず。これを押さえるか否かは御自身で判断して頂きたい。

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・ 単勝

（16）1,000円

 

・ 馬単

（16）→（3）5,000円

 

・ 3連単

（16）（3）（15）8,000円

1着（16）、2着（3）、3着（4）（5）（11）（14）

の4点に各4,000円

桜花賞に続き、M・デムーロ騎手までも「何を考えているの？」というレースをした。ただ、桜花賞と違うのは、デムーロ騎手は、「リオンディーズなら、それでも勝てる」と思っていたのでは…という点だ。小生も実は、どんなレースをしても勝てると思っていた。しかし、あのレースで押し切るには、今年のメンバーはレベルが高過ぎたという事なのだろう。前半58秒4のペースは流石に早過ぎたのか、最後は苦しくなりエサスピネルの進路を妨害したとして5着に降着となり、まさに踏んだり蹴ったりのレースになってしまった。しかし、小生は、今でも今年の3歳牡馬のトップホースはリオンディーズと思っている。

 

勝ったディーマジェスティにケチをつける気は毛頭ないが、漁夫の利と言える勝利だったことは否定できない。勝ち時計、勝ちっぷりは申し分なく、ディープインパクトの代表産駒の1頭になるとは思うが…。

 

“魔物”の期待がかけられたサトノダイヤモンドは、やはりエアスピネル級の馬だった事が証明できた事だけが、今回の予想の唯一の収穫か。

 

自分の競馬に徹したマカヒキが連対を確保して“3強”の面目を保った形だが、今後もリオンディーズとこの馬がクラシック戦線を引っ張り、この日勝ったディーマジェスティとサトノダイヤモンド、そしてエアスピネルの3頭がこれを追う形で展開すると考えている。

 

購入＝3万円。配当＝0円（△3万円）