007 フランとグレート

ええと、右の絵には多少の脚色(?)がありますが、その辺はサービス(誰へのだ)ということで。
この二人は、もう、原作・誕生編から、いきなりナイス・コンビっぷりを見せつけてくれますね。「こっちにはかよわき女性と赤ちゃんと老人が……」という、ジェントルマンなジェットのセリフに、すかさず「あんまり、かよわくないぜ」とツッコむ親父。それにまた、律儀に頭から湯気だしてかみつく娘(「まじめにやろう」と博士から注意されるのが情けない)。
平ゼロでも頭からやりあってましたよね。例の戯曲中で「生意気なフランス女」呼ばわりをするグレートと、お茶をいれてやらないフランソワーズ。私、これは、原作誕生編でのやりとりを踏まえた上でのバリエーションだと思ったんですよね。でもって、こんな気のきいたアレンジをやってくれる平ゼロってすごいわ、なんつって、すごい期待しちゃったんだわねえ……ふう。
話、もどしまして。
グレートがフランソワーズに対して、デレデレしたり、甘々だったり、お姫さま扱いしたりしないっていうのは、いいなあと思うんですよね。やっぱりね、いくら器量がよくたって、しょせんは小娘ですから。酸いも甘いも噛分けた英国オヤジとしては、それぐらい余裕持って接してほしいなと。
というか、あれかな。おじさんは生真面目な小娘をからかって怒らせるのが好きなのかもしれませんね。まともにプンスカ怒ってくれるのがウレシイとか。怒った顔みて喜んでるのかもね……うーむ、さすがに、オヤジならではの楽しみ方ですな(おい……)。
変身する時に、わざわざ娘のマフラーの陰で服を脱ぐのも怒る顔見たさかもしれませんが……今の時代だったらセクハラって言われますよ?

そんな親父のからかいも、単純なものばかりではありません。原作『風の都編』での、シェイクスピアの引用を使ったやりとりは、素晴らしいの一言につきます(「女の皮はかぶっていても……」の部分)。あまりにハイ・レベルなワザすぎて私は笑えませんでしたが(というか、グレート以外、誰も笑ってなかったような)。グレートは、娘がシェークスピアを読んでいるとふんで前のセリフをふるんですよね。それに対して、ちゃんと期待された通りの反応ができるフランソワーズ(怒り方が、また、ベタでキュート)。いや、ステキな二人ですなあ。
正直、島村はフランソワーズとこんな気のきいた言葉のキャッチボールはできないと思います。どうよ(言葉なんていらないから、なんてぬかすんじゃありませんよ)。
でもって、さらに感動するポイントは、結局、娘の一大事の時に助けてくれたのって、いつも、グレートなんですよ! ミュートス編で一人で磔になっちゃった娘のところに来てくれたのもグレートだし(そういえば、この時も、彼、半裸だったわね)、アフロディーテ編でホントに○○の危機(まったく、もう、この話は……)だったところを救ってくれたのもグレート。どうです。
それに引きかえ島村ときた日には。『眼と耳』では、娘が刺されちゃった後に来て「チキショウ」とか言ってるし。『エッダ』では……そりゃ、助けには来たけど、そもそも娘が捕まったのは、あなたが「忘れてた」からですよね?
ということで、島村さんもがんばるように。