原作再読
009にはまったきっかけは偶然見かけた79年アニメ。チャンネルをまわしているうち、たまたまテレビ画面に現れたカチューシャ娘が銃を撃つ姿に、一瞬にして目を奪われたのです。それに、この人たちが着てる赤い服と黄色い長いマフラー、どっかで見たことあるような……。あ、そうか、これ、「サイボーグ009」 だ(そういう漫画があるということは知っていた)。ふうん、ずいぶん人数いるんだ、サイボーグ。そっか、009だから9人いるんだね……。ということで、なんか面白そうだったので次週から見ることに決定。以後、予想通り順調にゼロキュウ世界にはまっていく中で、当然、原作にもあたってみたのですが…。正直なところ、原

作初期の絵柄と作風は、当時、中学生で大人っぽい漫画を求めていた私には、あまりに「お子様向け」に見え、どうにも受け入れ難いものでした。フランがさらわれた時のジャン兄ちゃんの追跡劇を見て、「ひえー、こういうノリだったのかあ…」と脱力したクチ(なぜか、ヒルダの着ぐるみは何とも思わなかったのですが)。ですので、買い集めたのは「風の都編」「エッダ編」あたりからの秋田文庫と、当時、少年サンデーやビッグコミックで連載していたものだけ。それ以前のものは小学館文庫の立ち読みで流れをつかむ程度にとどめていました。
さて、時は流れ流れて21世紀。こちとら、すっかりいい年になってしまった今頃になって、なぜか再アニメ化されてしまった009。信じられんことに作画は石森テイスト。嬉しいという思いが半分、マズいという思いが半分。…そう、マズイ、どうも、こりゃマズイと思った通り009熱再発。しかも、精神的にはともかく、経済的には、多少、自由になる金を持つ大人な今、どうにも歯止めがきかず欲望のままに、ついつい文庫の大人買いに走るハメに(しかも、出張先で)。いやはや。

とはいえ、全部いっぺんには買えないし、置く場所もないしというので、とりあえずは昔持ってなかった初期の物を中心に買ってみたわけですが、今読むと結構面白いです、初期原作。特にフランびいきとしては彼女が、ちゃんとサイボーグ戦士として自分の役割をこなし、積極的に動いているあたりが嬉しい発見でした。クリクリお目めもプリティー。それに、戦闘シーンのアクション描写がすごくかっこいいっす。「活劇」という言葉がぴったり。中期頃の大ゴマ割りも好きだな。なんか雰囲気あって。
というわけで、このコーナーでは、久々に読み直した原作の感想(初期モノに限らず)を、ぼちぼち書いていく予定。順不同だし全編カバーするつもりはないけども。30年以上前に描かれた昔の漫画にツッコミをいれるという、どうにも発展性のない、というかツマンナイこともやるかと思いますが、これも愛、つうことで。