「風の都」感想

今回は、もともと3びいきには面白くない話ですので、テンション低いと思いますが、かんべんしてください。なぜだか、絵だけはいつもより多く描いてるんだけども。

ま、たらたら、順番にいきますか。

黄色い砂嵐の中をいく探検隊。黄金の都を探しているのですが。地元のポーターさんの話では、こういう風の吹く日には魔女が歌を歌って、その声を聞いた者は生きて帰れないのだそうです……って、南米のローレライかい、と、思ったら、バン・アレン卿に言われちゃいました。そうそう、原作には話でしか出て来ないバン・アレン卿、一応、メモ描きしといたんで、のっけますね。……で、現れたのが黄金のピラミッド……黄色いですね。

さあ、出て来ましたよ! 歌いながら出て来ましたよ、イシュキック! いきなり胸のどアップ・カットにドキドキでございます。悩殺されるほかありません。日曜夕刻の家族だんらんの時間によいのでしょうか。

場面変わって星空キャンプ中のゼロゼロズ。バン・アレン卿はグレートの恩人で、捜索したいというグレートに3、4、5、9番がおつきあい。このメンツは原作通りなので仕方ないのだが………ええ、ジェッたんがいないんですよ。ふっ。来週も出番なさそうだし。

バン・アレン卿は経済界の大物で、かなりの有名人らしいです。コールドスリープのため比較的最近、現代によみがえった003でも「グレートがバン・アレン卿と親しかったなんて」みたいなことを言っています。それに対する7の、「オレみたいな、しがない役者が、経済界の大立て者と知り合いなんて、不釣り合いってか?」とかいうセリフはよいですね。グレートはこれぐらい言ってくれた方が好き。その後のハインの「金のかかる趣味だな」あたりも含め、今日の皮肉屋コンビはよい感じです。原作のイメージに近い気がする。

ああ、私もハインリヒに「元気を出せ」って言ってもらいたいなあ……

廃虚を吹きわたる風の音に、やや、感傷モード入ってます、娘さん(それにしても、今日のジェロニモは、いつもに増してでっかい気がするんだが?)。原作だと、ここで、「こわいわ、ジョー」が出るところですが……なんて、言っててもしょうがないですよね。ええ、わかってますって。こちらでは、「透視の力が弱くなった気がする」とやや色気にかける心配事を訴える娘ですが、それに対して……おい、島村、てめえ、黙ってないで「大丈夫?」ぐらい言ってやれ?

翌日。別れて捜索中のゼロゼロズ。探検隊の生き残りらしき男を発見した4。でもって、9番が発見するのが、……シュキック(太字にアクセント。私、イシュックだと思ってたよ)。歌をやめて、ジョーさんを見つめるシュキック。速攻で一目惚れした模様。涙までながしてるし。「アナタを待っていました」って……はいはい、バン・アレン卿じゃだめなのね。あなたが待っていたのは若くてハンサムな男なのね? なんて、つい憎まれ口の一つもたたいてみたく……いや、かわいそうなんだけどさシュキック。それにしても、名前を聞き出すのが早くて感心だわ。ま、お知り合いになったら、名前は早いうちに聞いておくべきだけどね。基本よね、そこは。もしかして、娘はおっとりしすぎなのかもしれないわ……。(っていうか、サーティーンといいグスタフ親父といい、脇キャラの方は簡単に名前をききだすのよねえ、平ゼロって。そりゃ、仲間以外に番号呼びは通用しないけどさ……。もしや、番号呼びの方が仲間呼びってことでポイント高いんだろうか?)

ということで、ジョーさんがドキドキしている一方で、娘は、がれきの下で全滅している探検隊を発見していたのでした。

「みんな行ってしまいました……」と、涙ながらに孤独な身の上のつらさを切々と訴えるイシュキック。「ジョー来て!」と、ずばっと切り出しました。見事な速攻&直球勝負。まあ、彼女が必死になるのはしょうがないけども、それにしても、展開が早い! 15分で終わっちゃうのではと一瞬不安に。

探検隊員の弔いをする残りの皆様。グレートは「シンベリン」の引用です。この人は、誰が死んでもこうやってどっかから弔いの言葉を探してくるんだろうな。ジェロニモにすがって泣く姿にほろっとしてしまいました。

かたやジョーさんは、イシュキックの隣に座ってぼーっと歌を聞いています。何を捜索していたかなんてことは、すっかり忘れていますね、あなたは。そこへ、えっ、もう出てきちゃうの、カブラカン! もう、間に合わないって、えっ? ちょっと、もう、ホントにもう終わっちゃうじゃないの、この話!……といったところで、ピラミッドが消えて、CM 。

ピラミッドが忽然と消えたので、ジョーさんはキャンプに帰ってきました。イシュキックの話をしながらも、自分でも今一つ信じられず、まぼろしを見てたんじゃないかと思うなんて言っています。でも、バン・アレン卿を殺されたグレートは、「まぼろし」などとぼおっとしてるわけにはいかないのです。探検隊を攻撃したのも、そいつじゃないかと言うグレートに、「そんなことをする人には見えなかった」と答えるジョーさん。「ローレライの歌にまどわされている船人みたいだな」と言う4番。今日の4番は4番らしくてよいな。フランソワーズさんは……「こわい、その人に会うのが……」。この人はこの人で、ちょっと観点がズレてるみたいなんだけど、そこが「らしい」ですね。ふふふー。

ということで、翌日。四角いカブラカンの足音を発見したり、娘の視覚が歪んだりなんだかんだあって、姿を現した黄金ピラミッド。イシュキックの登場に対するハインリヒのケッという態度が痛快。そして、早速フラフラ歩き出しちゃう島村を、しょっぱなから止めないといけないフランソワーズ(涙)。バン・アレン卿をどうしたと聞くグレートに、墓を荒らしに来た侵略者なら……と説明するイシュキック。久しぶりに人に会えて嬉しかったのに……と、回想する彼女ですが……その回想シーンでは、バン・アレン卿は黄金に目がくらんで略奪しようとする探検隊メンバーを「墓泥棒にきたのではない!」と止めようとしています。バン・アレン卿自身はあくまで高潔な人だったようです……グレートにそのことはわかったでしょうか。まあ、彼はきっと卿を信じているでしょうけどね。

イシュキックの設定が、色々細かいんですよね、今回。彼女はピラミッドの番人なんだけども、ずっと一人ではつらいから、わずかな時間だけでも自分の存在に外界の誰かが気付くようにしてくれと「創造者」に頼んだ。そのしかけがあのヘンな形の岩で、強風で岩が音を出している時だけ姿を現すことができるようにした、ということらしい。風が強い日は、どちらにしても人間はピラミッドの近くに寄ってこれないから、黄金は安全だということらしい。なるほど。

ってところで、やってきたのが、勘違いロボット・カブラカン。このカブラカンの行動基準ってあまりよくわからないんだけど。イシュキックを危ない目にあわせてどうするんでしょうか。

ゲスト・キャラがいる日は、ジョーさんはゲスト・キャラのものになります。当然、3番はほっとかれるのですね。加速でさっさとカブラカンを壊したジョー。何かイヤな予感がしたらしく、やけに素早く「行きましょう? 009」と声をかける娘。そこで引くイシュキックではありませんよ。「ジョー、来て。一人ぼっちにしないで」 きた、きた、修羅場が……

沈黙し立ち尽くすジョーさん。「歌声にまどわされているのよ! きっと、そうなの!」と必死でとめようとする娘。さあ、どうする、島村!……って、え? 銃!?

……ああ、カブラカンが壊れてなかったんですね。私、単純なんで、この手のドッキリに騙されるのは、結構、ウレシかったりします。

カブラカンとゼロゼロズの戦闘はそれなりに面白かったですかね。いや、5と4のコンビ・プレー(思いっきり放り投げる)が良かったってだけだが。で、やっぱり相変わらずほっとかれる3番。しょうがないですよね。ええと、このあたり、私、メモがいい加減で、イシュキックがジョーをかばって負傷して、ロボットだとわかるのが、どのタイミングだったか覚えてません。ま、いいですけど。だって、直るんだもの! 驚いたわ。

この辺りから、びっくりの連続でした。イシュキックの傷が直った時、うわ、これで死なないんだったら、また修羅場やり直しかい?……と思ったのですが、そしたら、あっさり消えてしまいました。消えてしまったのは、あの岩が壊れたため、閉鎖された空間に戻されてしまったということらしい。修復機能があるイシュキックはこれからも壊れないし、あの岩は壊れたので、もう、こちらには出てこれないということなのですね? それってひどくない? 原作のようにジョーをかばって死ぬほうが大分マシなような……。この設定、「創造者」達の残酷さを強調したかったのでしょうか。

「ロボットが悲しいだの寂しいだの聞いてあきれる」というグレートに、くってかかるジョー。ああ、ビデオないんで、ここセリフが思い出せないんです。うーん、すみません。原作では「長い年月を一人で過ごしている内に、機械だった彼女にも寂しいという感情が芽生えてしまったのだ」とか言うのですが……ええと、この部分、話のキモなんで、つっこむのはばかられるんですけど、「機械に心があっても不思議じゃない。ぼくらだって半分機械じゃないか!」って言うのがねえ……どうも。だって、半分機械入っているって言ったって、サイボーグは人間から造ったものだし、というか、私はサイボーグは人間だと思ってるもんで。それは違うだろって言いたくなってしまうのよ。いや、これは原作でもそうだし、作中人物の考え方にあれこれ言っても仕方ないのはわかっているけどね。それに、この話では確かにイシュキックは感情を持たされているんだしねえ……。

あと、今回のアニメのイシュキックは初めっから感情を与えられているんですよね。それだから、「寂しいので時々外に出られるしかけをつくって」って「創造主」に頼んだんでしょう。

なんで、今回の設定では「創造主達」の「趣味の悪さ(by 004)」がものすごいことになっていますよね。置きっぱなしにしといたロボットに後から感情が芽生えたわけではない。初めから、こんなに寂しがり屋さんのロボットをピラミッドの番人にしているんですから、ひどい話です。修復機能までつけて、最悪。ロボットを寂しがり屋にしとくのは、普段使いのロボットなら、まあ、服従性が高まるとかでメリットもあるんだろうけど(それもイヤな考えだが)、よりによって番人にその必要はないでしょうよ。何考えてるんだか。

「創造者」さん達もこんな大掛かりな仕掛までして、よっぽど大事なお宝だったのかもしれないけど、これだけ長い事ほっといて取りに来る気もなさそうだし。落とし主が一年たっても現れない場合、遺失物は発見者のものなんですから、さっさとセコム解除して、おとなしく私達に黄金をよこして欲しいものです。ま、すぐに取りに来るつもりだったのに、なんかの不測の事態で種族が全滅しちゃったとかなのかもしれませんけどね。なんにしても、救いがなさすぎるわ、イシュキック。

おや、予想外にイシュキックに情が移っているな私。まあ、いいや。そう悪くない出来だったと思いましたけどね。4、7も皮肉屋さんだったし、9もちゃんとタラされてたし、3も3らしく止めに入ってくれたし、5も5らしくでっかかったし(?)、作画もキレイだったし。だけど、こんなに悲しいお話なのに、終わり方に余韻が足りなかったな。せめて、もう一秒ぐらい CM 入る前に間を置いてほしいものです。あと、最後の場面で、皆が画面右側に固まって立っているところ、3だけが一人で左側に離れていて、そこから、歩み寄ってくるんですが……意味ありげだが、意味わからなかったです。

あと、イシュキックが歌うことにしたのは、どうしてだろう、芸術的な効果? それとも、ジョーさんは歌に惑わされたのだ、ということにしときたかったんだろうか? それは、ないですよねえ……。それとも、せめて、娘がそう思えるようにという配慮ですかね。ま、どうでも、いいか。

93視点で見ると、この回で、3は9が好きだけど、9は3のことをただの仲間以上には思っていないという感じがはっきりしたような気がします。まあ、フランソワーズはこういう目(*注)にあってこそ、フランソワーズだと思うんでね。仕方ないかと。今に至るまで、こういうエピソードがなかったってのは、ゼロキュウとしては珍しい方だし。この先も、あんまりいいことないかも知れないが、まあ、がんばれ、娘!

なんて書いてるけどさ。正直、今回、感想書くのしんどかったわー。この話、やっぱり3好きは平常心で見られないのよ。大した展開じゃなくてもね。なんか、まとまりなくなっちゃったし。やれやれ。

見直しをする元気もないので、無茶苦茶言ってても見逃して下さい。おやすみなさい。

*注)ゲスト・キャラが出てくると、ジョーに助けてもらえなくなること