「幻影の聖夜」感想

全国の 003ファンがかたずをのんで待ったと思われる、平成アニメ第11話「幻影の聖夜」でございましたが…。
スミマセン、フランが踊りだしたところで、つい、チャンネル変えてしまったのは私です。正視できなかったんです。意気地なしでごめんなさい。
これは私の、ものすごい偏見なんですが、色々ある芸術の中で「踊り」っていうのが一番危ういジャンルのような気がするんですよ。一番、「あちら」の世界に近い、紙一重っぽい感じがして(ダンサーな方、ごめんね)。舞台とかディスコとか「特定の場」を設定することによって、ギリギリ芸術とか正常な人間の行為としてもっているような、そういうキワドイ感じがするのです。だから、それ以外のところで踊っている人っていうのは、私的には「イっちゃってる人」なんです……。ってことで、辛かったなあ。しかも、幻影機、あの時点では、もう壊れてたなんて言われた日にはさ。博士、どうして気付くんだよ、そんなタイミングのことまで……黙っててやれよ。
まあ、話の???ぶりについては、見た人なら皆感じたと思うので省略。見てない方は、ファンタジーだったと思ってくだされば。ジャン兄とフランの相思相愛ぶりには満足でした。きっと、シスコン&ブラコンだと思っていたのです。たいてい、皆、そう思うみたいね。どうしてだか。
好意的に解釈すれば、このストーリーは
- ともかく、フランソワーズを踊らせてあげたい。
- あんな別れ方でそれっきり会えないままだったというのでは、アルヌール兄妹があまりにもカワイソウ。かといって、老ジャン兄とサイボーグ妹の再会はキツすぎるし、収拾つかないし。というので、兄さんが幽霊で、しかも妹のピンチを救うという、二人にとってベストで美しい再会&きちんとしたお別れを設定しよう。
という、フランソワーズ、そしてアルヌール兄妹をこよなく愛するアニメ班の配慮の結果と、とれなくもありません。いや、いいよ、アニメ班が何考えてても。私はそう考えるようにする。どんなに話としてはヘタレでも、二人にとってはこれがベストだ。だって、ジャン兄、あんなに溺愛していた妹を拉致されて、もう、どんなに悲しんだことか。妹に起こりうる最悪の事態を想像して(よもや、サイボーグ手術とは思わなかっただろうが、美人の妹に起こりうる、ある意味もっと悪いことなら、いくらでも想像しただろう)、気も狂わんばかりだったはず。もしかしたら実際、狂ったかも…。そんなの、あまりにもひどすぎます。だから、幽霊になった後とはいえ、妹の無事(改造されてるけど)が確認できてよかったよ。フランだって、幽霊でも兄さんに会いたかっただろうし。て、ことで、かわいそうな兄妹に神様がクリスマス・プレゼントをしてくれたんです。うううー。
だって、第一世代設定って、すっごいかわいそうじゃん! この回になるまで気付かなかったけど、この設定はジャン&フランにとって最悪です。たまたま、ハインリヒより先に改造されたばかりに(ってことよね?)。だから、これぐらいムリしてやってよし! 以上!
で、しまむーだが……踊っているフランを見たときの、あの腰の引けようには納得。にもかかわらず、あの状況で、あのタイミングで「メリー・クリスマス」が言えるとは……(何がメリーなんだよう)。さすが天然。らしいといえば、らしい……が、そんなところだけに、妙なリアリティ出してどうするよ、アニメ班。

ジョーを撃つフラン。またかい……といっても、79 年アニメを見てなければ、なんとも思わなかったのでしょうが。ヒロインが主人公撃っちゃうっていうのは、ある種の萌えポイントなんでしょうかね。なんとなく、そんな狙った感じが。いえ、いいんですけど。
この話って、BG がらみ一切ナシで、それこそセンチメンタル・ジャーニーのみにしておくわけには、いかなかったのでしょうか。ファンストーリーみたいになっちゃうかもしれないけど、いいじゃん。意味不明のチョッカイとかイタズラとかなら、いっそないほうが。それで39接近話にしときゃよかったんじゃないすかね。
んーと、あとは……そうだ、名前呼びだ。ちょっと、唐突だったような。いや、ここまで、かたくなに名前出さないっていうのは、後のほうで何かナイスな演出があるのかと勝手に期待してたのさ。別にこの二人じゃなくてもいいんだけど、番号から名前に移行するところが出るのかと。そうじゃなかったのね。ふーん。だったら、別に、この回じゃなくても、前から、さりげなく小出しに名前出してくようにすりゃ、よかったんじゃないの。何か気もたせやがったわりに、これかいっていう感じが。ええ、勝手に期待しただけですけど。この回なんて、名前を呼ばれていた昔との対比という意味では、いっそ番号呼びのままのほうが味が出たような。
4&7の会話なんかは、悪くないと思ったんですけどね……。