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博士 アイザック・ギルモア
すいません、この人、何人でしたっけ? ソ連出身説がありますけど、そうだったですか? イギリス人だと思っていたのですが。あと、ユダヤ人説(国は?)も聞いたことある。ま、いいや。各自で調べてみてください。 BGでサイボーグ開発に携わっていた優秀な科学者。潤沢な資金と、やりたい放題の研究環境につられ、うっかりBGに入ったものの、やがて、その活動方針に疑問を感じ、自ら手がけた9人の試供品、じゃなくて、試作品サイボーグとともに、BGに反旗をひるがえすことに。ギルモア博士がBGの活動に、いつ頃から疑問を持つようになったのかについては、諸説あるのだが、なんだか、とんでもなく鈍い人だったのではと思わせる何かがある……と、書いてみて、確認のために 「誕生編」 を読み直したら 「つい、こないだ」って言ってました、本人………。対BG謀叛計画の立案者とされているが、真の立案者はイワンではないか、いや、どうせイワンに違いない、というのも定説になりつつあるようだ。 強い正義感を持ち、基本的に悪気のない良い人のはずなのだが、本当に、これっぽっちも悪気はないのに、結果としてヒドいことをやってしまうのが、ギルモア博士の人間味あふれるところ。これが専門バカというものなのか。そもそも、BGでのサイボーグ開発自体が、そういう彼の業の一つの現れであるのだが、後々、彼が自分の子供のようにかわいがっているサイボーグ達にも、被害が及ぶことになるのである。 特に「008・銀の鱗事件」では、その、あまりにもあまりな発言が、後に改訂を迫られることになったが、この時、博士は真面目に銀の鱗は黒い肌よりよいと思っていたようだ(通常、防護服を着て泳いでいる008の体に鱗をつける意味も、また不明なのだが)。この件で008は少なからず傷ついたが、問題は、博士が心の底から、よかれと思ってほどこした改造だったということである。 また、「009・凍った時間事件」では、本人に何も言わず加速装置のオーバーホールをやってしまい、目を覚ましたら加速装置のスイッチが切れなくなっていた009は、いつまで続くとも知れぬ孤独の中で、あやうく発狂するところだった。さしもの009も、ここまでひどい精神的苦痛は、敵からだって受けたことはなかったのではないだろうか。 しかし、どんな理不尽なことを言われようと、されようと、本人にまったく悪気がないことはわかっているため、00ナンバーズは彼を受け入れ、許し、父と慕っているのであった。悪気がないからこそタチが悪い、などと言ってはいけない。博士がサイボーグ達に一生消えない罪の意識を抱いているのは確かなのだし。 |