I must not say,
“I Love You, Liza”...

********** presented by shiryu sama **********

霧が立ち込めるレムの森で君に初めて会った時、
「女神だ」と思った。
君が笑ってくれるのが、嬉しかった。
“成り行き”で、君と一緒に旅をするようになったけど、
あれは成り行きに見せかけただけで・・・・・・
本当は、君をもっと見ていたかったんだ。
君を、守りたいって、真剣に思ったから・・・・・・
せめて、俺が側に居る時は、笑顔で居て欲しいって思ったから。
「変なの」と笑ったっていい。
でも。
信じてもらえなくても。
俺は
君の事が、好きだから。



「好きだ」なんて、言っちゃいけないのは分かってるよ。
だから。今もただ笑ってる。
いつまでも、こんな穏やかな日が、続けばいい。
こんな事を願うのも、いけない事だろうか?



俺は・・・・・・
俺が君に出来る事は、何一つ無いんだろうか。
“好きな人の役に立てない事ほど辛い事はない”
って誰かが言っていたのを思い出す。
それを聞いた時は、ただ、笑っていたけど・・・・・・・・・・・・
君にこんな事を言ったら、「ガーライルらしくない」と笑うだろうか?
俺だって・・・・・・好きな人の役に立ちたいって思うんだ。
俺の前では、笑ってて欲しいって。
何か悩みがあるなら言って欲しいって。



好きだから・・・・・・・・・心配なんだ・・・・・・・・・・・・
いつか・・・・・・君が、他の誰かのモノになるのが。
俺の前から居なくなってしまうのが。



君に、この言葉を言う日は来るだろうか?
多分。君の事だから、言わせてくれないだろうな。
だから、君の代わりに、あの空に瞬く月に言うよ。



『愛してるよ・・・・・・リザ・・・・・・』




********** I must not say, “I Love You, Liza” **********

Presented by 紫龍 sama




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