NHKの「プロジェクトX」は私も好きな番組のひとつ。大変な人気で、ビデオ化、DVD化までされている。
つまり、『見逃したものも含めてみたい』、『このエピソードは手元に置いておいて、常に見たい』、そう思うファンが多いということである。
何故、今、ここまでうけるのか?
番組で描かれているのは、主に、『戦後復興期』『経済成長期』のエピソードである。どん底や、不遇の時代を味わった人達が、チームを組み、堅い信頼で結ばれた絆の中で共に汗を流し、最後に成功を手にする物語だ。
タイトルにある通り、描かれているのは『プロジェクト・チーム』である。
うける理由の一つは、個人戦が中心である今の会社社会の中で、”戦後の「チーム一丸となって頑張ろう」という団結型(団体戦型)”の仕事のやり方に対するノスタルジー。
そして、もう一つは、番組で描かれる「チームを動かすカリスマ性のあるリーダー」に対する憧れなのだと思う。職人の世界で言う棟梁と言ってもいい。
今の日本は、リーダー不在の時代なのだと思う。
仕事をしていると、ゴールが見えなくなったり、これでいいのかと疑問・不安に感じたりということが多い。
そんな時、「これでいいんだよ」と言ってくれるリーダーがいたら。 「こうやって行けば、我々はゴールにつけるのだ」と道を示せるリーダーがいたら。「そりゃ、おかしい」と道を修正してくれるリーダーがいたら・・・。
今、あまりにも、夢が描けず、そして先が見えなさすぎるのではないか。そして、他力本願に、誰かにすがりたい。自分たちはこのまま進んでもいいものか、誰か示してほしいと願っているのではないか、そう思えるのです。。
『カリスマ性を持った指導者(リーダー)が我々をまとあげ、理想の地へと誘って欲しい』、現代人は本音の所でそう願っているのではないかとも思うのです。
いささか、言い過ぎだし、同時に危険な兆候だとも思うが、プロジェクトXのヒットの背景には、そんな時代の「渇望感」があるような気がするのです。
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