ほんに後悔してます ということ
 また、やってしまった。

 数日の迷いで、大切な出遭いを逸してしまった。
 日曜日、長崎市内の大型書店のデザイン書のコーナーで、心ときめく本に出遭った。

 手に取り、その本をめくってみると、中は日本的な雰囲気でデザインされた、和菓子のパッケージや、POP、ロゴ、パンフレット類などが集められていて、『巧いな〜、凄いな〜、こんなの描いてみたいな〜』と感じさせるものばかり。
 『よし、これは買いだ!』
 しかし、値段を見ると、1万5千円!
 『えっ。いちまんごせんえんんんっ!?』と、そのあまりの高さにしばし目が点になる。

 少々値が張る本でも、気に入ったらすぐに買ってしまう私だが、さすがに1冊、1万5千円という値段には躊躇する。
 しかも、カミさん、娘と一緒。
 一人だったら、こっそり購入、何て言う方法もあろうが、今日はそれもできない。
 横のカミさんを見ると、
『ふーん。お金ないないって言ってる割に、本に1万5千円もつかうんだ・・・』ってな目で見てる。
 売り場でだいぶ悩んだ後、『こりゃぁ買えんバイ。もう少し、冷静に考えてから買おう』という結論に達した。

 そして昨日まで悩みつづけ、『よし、やっぱり買おう』と一大決心し、書店へ。
 すると、書棚にない!
 いくら探してもない!
 ・・・既に売れていたのだ。い、いちまんごせんえんもする本なのに。

 あぁ、何と言うことか。

 しかも、その本のタイトルや出版社がうろ覚えなのだ。
 値段は、ハッキリ、クッキリと、『1万5千円』と憶えているくせに、肝心の名前がわからない。

 その後、インターネットなどで、めぼしい本の検索を行うが、見つからない。
 その本は私が手に入れることのできない定めだったのか。
 あるいは、『買うかどうか悩んだ本は"買い"』。この哲学を、貫け!という啓示なのか。

 えー、どなたか、紀伊国屋書店のデザインコーナーで、この本を買ったという方、譲ってくれとは言いません。
 本のタイトルだけでも教えていただけませんでしょうか。(金色の表紙デザインです)

追記。
 結局、この日記を書いた後、インターネットでの検索を諦めた私は「ダメもと」で、紀伊国屋書店に電話をかけてみた。
 「デザインコーナーにあった1万5千円の本で、日曜日に在庫があって、木曜日にはなかった、金色の表紙の本のタイトルが知りたいのですが・・・」
 なんという、曖昧で、わがままな質問なんだ、と思いながらも聞いてみると、「わかりました。調べてみます。折り返し電話します」とのこと。
 すると、5分後、「わかりました。タイトルは○○です。今日、新たに入荷しています」という丁寧なお返事をいただきました。
 偉い、紀伊国屋書店。凄い紀伊国屋書店。
 やっぱりサービス業ってこうでないといけないのね。驚くと同時に、同じサービス業に関わっているものとして、目から鱗が落ちましたホント。
 え?今度は買ったかって?
 もちろん、お電話いただいた直後に、書店に走りました。