老舗が・・・ ということ
 長崎文献社が倒れました。

 長崎では老舗といわれる企業がバタバタと相次いで倒れています。
 そんな中での、長崎文献社の倒産です。

 TVニュースでは、さほど、大きなニュースとしては扱われていなかったのですが、私の中では結構、ショッキングな出来事でした。

 私は、長崎の将来を考える上で、「歴史」というコンテンツは一つの大きな遺産だと考えていますし、個人的興味もあります。

 で、これまで、幾つか、ラジオドラマで、歴史物を作ったりもしました。実際、実に面白いです。長崎で生まれて、長崎で生活してるのに、こんなに長崎の事を知らなかったのか、と改めて感じる事ばかりです。

 ドラマの脚本を練る時や、取材などで郷土のことを調べる上で、いろいろ文献をあさり、調べます。
 ですが、様々な研究家がまとめた資料は入口や、取っ掛かりとしては、実に役に立つのだけれど、最後は必ず、研究者のフィルターのかかっていないオリジナルの史料、つまり、原本に行きつきます。
 県立図書館か、長崎市立図書館で、手がかりを求めたりする訳です。

 ですが、私、この原本(古文書)を読むだけの実力がないのです。
 で、結局、古文書などを、今の活字に起こして貰った「史料」を読むことになります。

 その作業を地道になさっていたのが、この長崎文献社です。

 長崎のことを調べようとした時、必ずと言ってほど、この出版社の本に行き当たるはずです。
一部報道もなされていましたが、本来なら「大学の出版局」や「公立の図書館」が出すような、正直、利益があまり期待できないような本です。

 私は直接、嘉村さんとお話したことはないのですが、長崎学を支えるという強い「使命感」がおありになったのだと思います。(わかったような、偉そうなことを言ってすいません・・・)

 放送局にも、スポンサーがつかず、あまり高い視聴率も取れないけれど、でも地域社会にとって「大切な番組」というのがあります。
 手前味噌ですが、NBCの先輩たちも「使命感」で作っていた番組がたくさんありますし、今もまだ、頑張って作っていると思います。

 ですが、不景気の時代、売れないからということで、これらが消えていくという『時代の流れ』は、寂しいという一言だけでは片付けられない、一抹の不安さえ感じるのです。