にやける演出 ということ
 ディズニーは嫌いじゃありません。
 でもアメリカ商業主義と言うか、いやらしい演出は正直、どうも好きにはなれないのです。しかし、ここに足を踏み入れたかぎりは、まんまと乗せられてしまおう、と言う気になるのが、ディズニーランド。

 で、ものの見事に乗せられてるわけです。ゲートをくぐる前、ディズニーランドが近づくに連れて、胸が高鳴る。気がつくと、親の方がにやけてしまってる。

 そんな不思議なムードがあそこにはあるような気がするのですね。
 私はディズニーアニメが結構好きで、「ミッキーマウス」や「ドナルド・ダック」「白雪姫」などクラシックを中心にレーザーディスクやら、DVDやら、ビデオやら持ってまして、娘共々、鑑賞しております。

 ディズニーの映像商品は「期間限定発売」という手法を取っています。つまり、"今買わないと、今後購入できませんよ"と言うもの。
 それにまんまと乗せられてしまっているわけです。


 園内も基本的にそう。『ここでしか確実に逢えませんよ。ツーショット写真は撮れませんよ』となると「ミートミッキー」にも暑い中、一時間かけて並ぶわけです。 
 ほんと、園内で暴動が起きないのが不思議。


 さらに、冷たいジュース買うのも、20分〜30分並んで買うとなると、「一杯のジュースだけでは勿体無い」という気になって、ついついフライドポテトやチキンバーガーなども注文してしまうのです。

 ああ、乗せられてる…。 

 開園と同時に、走って「プーさんのハニーハント」のファストパスを取らなきゃって分かっていても、ゲート傍にプーさんや、プルートや、グーフィーや、ミニーがいると、娘とのツーショット写真撮らなきゃって、ついつい居続けちゃう。
 ああ、乗せられてるって分かってるのに。


 以前、担当してた朝の番組でミッキーがゲストにやって来て逢った時とは、それほどでもなかったのに子供がいるとなるとこうも違うのかと自分でも驚いた。

 さらに、グーフィーのディナーショーでは、赤ちゃんの帽子を被らされて、ガラガラを持ち、『むすんでひらいて』をみんなの前で踊らされ、たとえ、娘からきょとんとした視線を浴びたとしても、平気で笑顔になってしまう場所。
 それがディズニーランド。

 ああ、そこは恐るべき、魔空間。
この日、娘は、大切な唇を、ディズニー軍団によって奪われ、放心状態だった。