インタビューって…2 ということ
 憧れの人にインタビューするのは難しいものです。
 『"あの人(方)"が私のために語ってくれ、質問に答えてくれているのだ』と思うと、ついつい勘違いして興奮し、我を忘れてしまう。

 分かっちゃいるつもりなのに、好きな人のインタビューはなかなか、巧くいきません。

 これまでの経験から言って、自分がインタビュー相手のファンがであった場合、ついつい自分の興味で質問してしまうから、視聴者の聞きたい部分とずれてしまうケースが多いのです。
 以前も、それで、イッセー尾形さんのインタビューを大失敗し、担当ディレクターから叱られたことがあります。(その時は、アトムおじさんのネタのことについて深く聞きすぎてしまったのでした。)

 で、今回、小三治師匠です。
 うっわー、現代の落語家の中でも、5本の指に入る噺家さんですよ。どうしよう。という緊張感の下、インタビューに入りました。

 で、結果から申しますと、『インタビュアーとして質問する必要がありませんでした』。

 と言いますのは、初め、師匠からどんな意図のインタビューなのか逆に聞かれ、それを答えると、後は師匠が殆ど独りでどんどんお話になる。
 ときどき、私は話の方向を微妙に修正するだけ。まるで、「たっぷり私のために一席語ってくださった」という感じのインタビューでした。

 やはり、プロです。
 同じ日本語を話しているんだけれど、相手の心に直球で、さらに時には変化球で、ズバッと心に届き、同時に響く語りなのです。
 『この人は何を話しているか』と、受け手側が考え、推察する必要の全くない、頭にすんなりと入ってくる語り口。
 これが40年近く、喋りを生業にされている方の「技」であり「芸」なのだ、と感じずにはいられませんでした。

 で、師匠のインタビューはたっぷり30分以上ありました。
 現実に、番組の中で使わせて貰ったのは、ほんの僅か。そこで、師匠に了解を得て、インタビューの一部をアップロードしました。
 日本人論、文化論、落語論と幅広いお話です。
 どうぞ、興味のある方はお読みいただけると幸いです。(ただし長いです)
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