2000年4月19日
今、長崎は「日蘭交流400周年」一色です。
大分県の臼杵にオランダ帆船『デ・リーフデ』号が漂着したのが1600年の事。
以来、平戸や長崎・出島にオランダ商館が作られるなどして交流がありました。
そのきっかけとなった『日本とオランダの出遭い』から今年で400年という訳です。
これを記念して、長崎や大分などで様々な催しが行われています。
その一つが『大出島展』。
展覧会では日本初公開を含む700点もの資料が展示されています。
出島を通してオランダ商館長やシーボルトらが持ちかえった貴重な資料が、オランダのライデン国立民族学博物館からおよそ200年ぶりに里帰りしました。
こういう機会は『最初で最後だろう』と関係者はいいます。
最近は紙でできた作品は痛みが激しいため、世界的に他の博物館や美術館に貸し出さない傾向があるそうです。
同時に、よくぞ、大事に保存しておいてくれたとも思いますし、
よくぞ、商館長はこれだけ多くの品を持ちかえったものだと驚かされます。
ところで、今日のオープニングセレモニーにはそのライデン国立民族学博物館の館長が出席。
挨拶の中で、『出島が日本でのヨーロッパの窓口であったように、ライデンはヨーロッパでの日本への窓口であった』『これらの展示は江戸時代の日本を物語る』ものであると述べました。
この『大出島展』は『江戸の長崎のタイムカプセル』です。
一見の価値ありです。
余談ですが、今回の展示の中には江戸の見世物小屋にあった『鬼』『人魚』『ろくろ首』『河童』などのミイラがあります。
動物や魚を繋ぎ合わせて作る『ミイラ加工技術』によって作られたものです。
もともと中国にあった技術が日本に伝わり、その後、本家の中国ではそれが廃れ、日本で花開いたと言われています。
今回のミイラもどうやって作ったかは未調査だそうですが、実によく出来ています。
気分を盛り上げる滑らかな口上と、胡散臭い薄暗い空間で一瞬これらを見た庶民は、『鬼』や『ろくろ首』がホントにいるんだと感じたことでしょう。
どうぞ、当時の庶民の驚きの顔を想像しながら、ご自身の目で確かめてみてください。楽しいですよ。