2004年06月18日

長崎の映画がまたひとつ

映画「69」を見た。
長崎県人にとっては、おなじみの「佐世保の風景」が随所に出てきて、まずは楽しめる。
さらに映画全体に流れる「宮藤官九郎節」も、見ていて痛快。

宮藤官九郎さんは1970年生まれ。
ゼブラーマンでも感じたのだけれど、この人の感性の幅って広いな〜と思う。
40歳前後の人たちから10代までの価値観の異なる世代を納得させる脚本。
日本語の音の流れとしての美しさも魅力のひとつ。

おちゃらけた会話の中に、「おかしみの感覚」と「ヒューマンな人間愛」みたいなものが、さりげなく散りばめられていて、正義か悪かという単純なハリウッド映画の構成とは一線を画す「日本映画」です。

最初、ちょっぴり「方言」がつらいのと、妻夫木くんたちが「高校生?」と思える瞬間があるんだけれど、細かいことは考えずに、疾走する宮藤ワールドに自然に身を置けば一気にラストまで…。

脇を固めるキャラクターも秀逸です。
小説の中にも登場する中村君(星野 源さん)…とてもいい味出してます。モデルとなった方を思い浮かべるとさらに・・・です。(笑)