2004年06月19日

切れない糸

昭和48年に創部した長崎大学落語研究会も発足以来30年を超えた。
年に2回開いている定期公演「やわた寄席」が、今回60回となった。

私が高座にあがっていた頃が、20回台だった。
年2回のペースとはいえよくぞここまで回を重ねることが出来たと嬉しく思う。

地方大学の落研という細い糸が時には太くなったり、細くなったりを繰り返しながら今日まで繋がりつづけた。
長崎の他大学にも「落研」は存在したが、過去と繋がる糸はプツンと切れている。

大学生から見れば、37のおっさんをもてなすのは骨の折れることだろうが、私は、現役の年2回の寄席にほぼ毎回、顔を出している。ついでに口も時々出している。「口うるさいオヤジだなぁ」と思われているのかもしれないけれど、自分の中で『この世代と接しつづけていたい』と、心から思っているので今しばらくは、厄介になろうと思っている。

これも糸が切れなかったおかげ。それぞれの世代が、大切に次につなげてきたからこそ私も顔を出せる。
さらに幸せなことに、今年は新入生が7人も入ってくれた。
個性的な連中ばかり。盛会を願うばかりだ。