2004年06月08日

悲しいこと

人が処理できるスピードをはるかに超えた情報の海。
互いを認めながら行われる「言葉のやり取り」のスピードをはるかに超えたコミュニケーション。

必要なものはその対価も払わず、敬意もなく無断でコピーすればよい。
必要以上にとりあえずどんどんコピーして、要らないものは削除すればいい

携帯電話やメールのやり取り。
いつでも繋がっていられる。
簡単に出遭える。そして簡単に別れられる。

たった一つしかないヒトの命が喪われた。

互いに顔をあわせないコミュニケーション。
無責任な、本能むき出しの言葉の羅列・・。

ヒトは、「一度きり」を、「本物」を、「出会い」を、「他」を大切にしてきたはずなのに、どこか忘れ去られようとしている。

この10年余りで激変した情報化社会は、ヒトから、他を思いやる心、かけがえのないものを大切にする心を奪ってしまったのかもしれない。