2003年11月18日

ペット飼い始めました

Livly IslandというSo-netが運営しているサービスに登録した。

トップページに出現する奇妙な島に住んでいる生き物だ。
いろんな種類のLivlyという生き物がいて、自分の好きなタイプを選んで登録すれば、ネットの世界で命を吹き込まれる。

いわば、マトリックスでいうところの「"設計者"のようなもの」になれる訳だ。

世話をすることで成長もするし、放っておくと死んだりする(らしい)。
他に飼っている人の島に遊びに行ったり、専用の通貨で島を買えたり、公園でお喋りをしたりと、仮想空間の中に、変化する社会が出来上がっている。

どこまで、このバーチャルな生き物に、愛情を注ぐか、人それぞれなんでしょうねぇ。
そこに本物の命はないのだけれど、確かに生きてる。
不思議な存在ですよね・・。

新婚の頃の話を思い出した。
たまごっちというおもちゃが流行って、なかなか手に入らなかった当時、カミさんが、職場の同僚から期間限定で借りてきて、育てていた。
一生懸命、愛情を注ぎ、遊びの相手をし、排泄の世話をし、で、ある日突然、モニターの中で、たまごっちは亡くなった。

驚いたことに、カミさんは泣いた。
「もう二度と飼わない」とまでいい、その後、たまごっちというおもちゃを手にすることもなかった。

「何も、そんな架空の生き物で泣かなくても・・」と声をかけた記憶がある。

その後、我が家には、本当の命が生まれた。
カミさんも、バーチャルな生き物に愛情を注ぐ余裕などまったくなくなってしまった。

そして、「架空の生き物で泣かなくても・・」と言っていた私が、インターネットの世界で生き物を飼っている。
気になって、(今のところ)毎日、様子を見るために覗いて、食べ物を与え、排泄の世話をしている。

なんだか不思議な気分・・。